トップ > ビューティー > スキンケア > スキンケア製品、どれだけ塗るんですか?

スキンケア製品、どれだけ塗るんですか?


  • スキンケア製品、どれだけ塗るんですか?
ある化粧品ブランドで調査した結果、韓国女性は平均的に、朝には6種類以上、夜には12種類以上の化粧品を使用するという結果があった。また、中年女性を対象にした研究で、スキン・ローション・エッセンス・アイクリーム・栄養クリームは必須で使用し、アンプル・トリートメント・マッサージ製品に、機能性製品を追加で3~4個ずつ使用する女性の数が最も多いことがわかった。

果たして、肌はこのすべてのものを必要とするだろうか?ブランド関係者を除いたビューティ業界の人々の答えは「No」だ。化粧品警察官と呼ばれるポーラ・ビゴーンが来韓した当時、化粧品市場を見てあまりにも驚いたと話した。韓国女性の化粧品関心度と需要が大変高かったということだ。そして、世界を周りながら見られなかった化粧品の種類とセットがあまりにも多かったということだ。これに驚きを表現しながら彼女は、クレンザー・紫外線遮断剤を除いた数多くの種類の基礎スキンケア製品を破格的に、「モイスチャーライザー」ひとつの種類として見ても無難だと話した。また、最も最小化したスキンケア4段階「スキン-エッセンス-ローション-クリーム」はともかく、モイスチャーライザーは重複して使用する必要なく、1種類のみ使用してもよいと付け加えた。

実際に、スキン・ローション・エッセンス・クリームを区分する方法には、正確な基準がない。あえて基準を探すなら、それらの間に粘性と弾性の違いがあるだけだ。スキンは水のようにさらりとしたテクスチャー、ローションはそれより粘性が強いもの、それがさらに濃くなるとクリームになるという具合だ。

似た成分の色々な製品をテクスチャーだけ変え、重ねづけする必要はない。むしろ、毛穴を塞いでトラブルを引き起こすことがあり、過度な栄養分は生まれ持った肌のルーティンを妨害し、自然な再生力、油分・水分維持力を低下させることがある。自分の肌タイプに合うテクスチャーを探し、1種類だけ塗っても十分だということだ。色々な製品を使用するなら、むしろ朝にはメイクアップが肌と密着しやすいよう軽いタイプを、夜にはもう少しリッチなテクスチャーを選んだり、季節によって粘性を変えることがさらに合理的だ。

不文律のようだった4段階が必要でないという意見とは対照的に、化粧品ブランドでは、スキン・エッセンス・ローション・クリームの4段階でも足りないと考えるようだ。スキンのまた異なる名前であるトナー・ブースター・スキン代用ミスト・クラリファイングローションなど、さらに多様な種類の製品を打ち出している。そのうえ、これをひとつのラインに括って13種類・15種類で構成し、セットで販売したりもする。このようなラインのセットは、同一コンセプトで似た成分を入れた確率が高いので、さらに10種類余り重ねて塗る必要がない。正確な成分を問い詰める前には、化粧品販売員の「ひとつのラインを一緒に使ってこそ効果がみられる」という言葉は信じないほうがよいだろう。

さらには、スキンケア段階のうち、最も高い費用を投資するアイクリームでさえ、ひとつの種類として見ても差し支えない。目もとは他のところに比べて肌が薄く、皮脂腺が少なく痛みやすかったり乾燥し、シワが発生しやすい。しかし、顔の他の部位とまったく同じ肌であるため、少ない容量に高い費用を出して、あえて特定製品を使う必要はない。肌と同じ製品を使った時、つっぱる感じがあるなら水分と油分がさらに豊富か、粘性が高いローション・エッセンス・クリームのうち、気に入るものを選んで塗ればよい。

化粧品使用個数を減らす、化粧品ダイエットに対する体験記事を書いたビューティエディターは、「合わせて使う時と全く差を感じられなかった。むしろ、肌が軽くなってトラブルが少なくなり、体験記事が終わった今も、スキン1個にローションとエッセンスのうち1個を選んで2種類のみ塗る」と話した。他のビューティエディターもまた、「化粧品ギフトをたくさんもらったので、多様な製品を使用しながら、価格や広報文句、使用段階に対する化粧品常識がすべて崩れた。スキンケアは、無条件に軽くてしっとりしたもので1種類だけ使用する。化粧品習慣を変えて、肌年齢がずっと若くなったと感じる。しかし、未だに記事では無数に多くの化粧品が必要だと書くしかない現実」だと注意深く話した。

化粧品関連職種の人の主張以外にも、過度なスキンケア段階を信用できないもう一つの証拠がある。有名な化粧品Lブランドで、ヨーロッパと米国では最初から発売しない製品を、韓国では「ローション」という名前をつけて販売したりもし、さらには米国でローションとして販売していた製品を、成分はもちろんパッケージスタイルまで同じ形で、韓国では「エッセンス」という名前で発売したことがある。また、あるフランスブランドのパンフレットには、スキンの次にローション、クリームのうち1つを選んで塗るように明示しながら、韓国のパンフレットでは、プロセスを6段階ですべて塗るように勧めている。

どれだけ良い食べ物と栄剤も、過ぎると胃もたれし、副作用を伴う。健康よりも可視的な副作用が明らかにあらわれないだけで、化粧品もまた同様だ。化粧台の上に増えた数多い化粧品のうち、最もしっとりとしてやわらかく感じられた製品1~2種類のみ選び、ひと月程使用してみること。それも不安ならば「小食は長生きのしるし」という言葉を思い浮かべよう。年齢に比べて、あまりにも多い作用を経て老化してしまった肌を、もう少し軽くすることが、むしろ過食した肌のアンチエイジングになるかもしれない。
  • MKファッション_チョン・ヘウォン記者/写真=photopark.com
  • 入力 2013-05-27 17:04:22




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア