トップ > 数字経済 > 経済 > 韓国通信3社、営業利益が4兆突破…5G・非通信分野の拡大で

韓国通信3社、営業利益が4兆突破…5G・非通信分野の拡大で


  • 韓国通信3社、営業利益が4兆突破…5G・非通信分野の拡大で

■ 移動通信3社の営業利益が大幅増加

第5世代(5G)と新産業分野(クラウド、人工知能など)が均等に成長し、移動通信3社とも営業利益が昨年に比べて2桁の増加率を記録した。

SKテレコムは5G加入者が1千万人を突破し、5G市場を牽引した。 KTは営業利益率がなんと41%も増加し、通信公企業で「デジコ(デジタルプラットフォーム企業)」で体質を改善した。 LGユープラスは5Gと企業インフラ部門で均等に成長し、史上初で営業利益1兆ウォンクラブに近づいた。今年も5G加入者の増加傾向は続くものとみられ、通信3社と5G装置会社、5Gセキュリティ企業の成長は続くと見込まれる。

9日の業界によると通信3社は連結財務諸表を基準に、昨年は売上高55兆4977億ウォンと営業利益4兆380億ウォンを記録した。昨年の通信3社の営業利益率は7.3%で、2020年(6.2%)より1%ポイント以上も上昇した。通信3社の年間営業利益が4兆ウォンを超えたのは、2011年以降の10年ぶりだ。特に昨年のKTの営業利益は1兆6718億ウォンで、SKテレコム(1兆3872億ウォン)を上回った。 2020年以降で1年ぶりに再逆転したわけだ。

通信各社の実績が改善した最大の理由は5Gだ。昨年だけでも通信各社の5G加入者は約902万人が増加した。昨年の時点で通信3社の5G加入者は2千万人を突破した。 SKテレコムは去る1月、通信3社のうちでは初めて加入者数1千万人を突破した。 5Gの平均月額料金は約8万ウォン台で、4G(LTE)の6万ウォン台と比べるとより高い収益を収めることができる。このことから通信3社の加入者当たりの平均売上高(ARPU)は、2019年に5Gを実施して以来ずっと右上がりだ。昨年もSKテレコムとKTはともにARPUが2%以上増加し、3万ウォン台の前半を記録した。ただし、LGユープラスはARPUが2万7千ウォン台で、前年比で5%下落した。 LGユープラスの無線加入者の増加率は8%で他の通信会社(2%)より多かったことを勘案すれば、加入者1人当たり数千ウォン水準のモノのインターネット(IoT)と格安フォンの加入者がLGユープラスを中心に大幅に増加したことが影響を与えたようだ。

■ 非通信事業分野で躍進

あわせて通信3社は、非通信の新産業分野でも躍進した。

KTは通信3社のうちで昨年の営業利益増加率が41.2%で最も高かったが、クラウド(16.6%)と2社の系列会社(KTエステート、スタジオジニ)の売上げ増加のおかげだった。特にスタジオジニを含むコンテンツ子会社の売上増加率は20.4%に達した。これを土台にKTは5.9%に達する高配当を来る3月に実施する予定だ。これは他の通信会社(SKテレコム2.7%、LGユープラス4.0%)に比べて高い配当率だ。

SKテレコムは全売上の20%を占める非通信(約3兆5千億ウォン)分野で、昨年は2桁(12%)の売上げ増加率を見せた。サブスクリプション(購読)モデルである「Tウジュ(ティー宇宙)」は発売4ヶ月めで総商品販売額が3500億ウォンに達し、「シビルボンガ(11番街)」の海外直購取引き額が3倍に増加した。ユ・ヨンサンSKテレコム代表は、「昨年は無線通信(MNO)事業とともにIPTVとTコマースなど、すべての事業分野で均等な成長を続けた」とし、「今年は5大事業群を中心に再定義して成長とイノベーションを加速し、 2025年の売上げ23兆ウォン目標を達成する」と述べた。

LGユープラスも非通信分野で顕著な成長傾向を示した。企業インフラ(インターネットデータセンター、企業インターネット、企業回線)分野での売上げ増加率が10.7%(2021年の売上げ1兆4926億ウォン)に達した。特にソリューション事業は、スマートファクトリーとスマートモビリティの高成長で昨年は年21.8%の成長を記録した。

■ 装置・セキュリティ企業にも薫風

今年も5G加入者が昨年と同等の水準で増加する予定であり、通信3社の収益性はさらに改善されるものと見られる。

これによって通信3社だけでなく、5G機器分野も売上げが大きく増えると見込まれる。通信分野の著名アナリストであるハナ金融投資のキム・フンシク研究員は最近、報告書で「今年は5G普及率61%と携帯電話ARPU 5%の成長を見込む」とし、「5G関連で通信会社と通信装置企業の株価が大幅に増加するだろう」と見通した。業界ではダサンネットワークス(DASAN)とイノワイヤレス(Innowireless)などに注目している。

5G基地局が増加するにつれ、関連のセキュリティ会社も売上げが増えている。国内セキュリティ企業のうちで唯一5G基地局に関連するセキュリティを供給するウィンス(WINS)は昨年に連結売上964億ウォン(営業利益210億ウォン)を記録し、歴代で最大の実績を達成した。
  • 毎日経済 | ナ・ヒョンジュン記者
  • 入力 2022-02-09 20:57:10




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア