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レンタカー100万台時代…ロッテ・SK・現代の競り合い


  • レンタカー100万台時代…ロッテ・SK・現代の競り合い
  • 韓国レンタカー事業組合連合会

韓国に「レンタカー100万台」時代が到来しレンタカー業界の競争も一層激しくなっている。昨年は業界1位のロッテレンタルの占有率が小幅下落した中、3位の現代キャピタルの善戦が目立った。顧客を獲得するための「過当競争」が続く中、レンタカー業界は中古車市場への進出など新しい分野を模索している。

4日、韓国レンタカー事業組合連合会によると昨年、レンタカー業界のトップランナーはロッテレンタルで市場占有率は21.6%と集計された。ロッテレンタルは2010年に錦湖(クムホ)レンタカーの車両レンタル事業部門を買収して以来、これまで1位を維持している。

業界1位のロッテレンタルだが、占有率は下落傾向にある。2019年に23%だった占有率は2020年には22.2%に下がり、昨年は21.6%にまで落ち込んだ。ロッテレンタルを猛烈に追い上げていたSKレンタルカーも低迷している。SKレンタカー(旧AJレンタカー)とSKネットワークスの昨年の占有率は18.5%で、2019年(20.3%)より1.8%下落した。SKネットワークスが2018年にAJレンタカーを買収しレンタカー市場は「2強」体制に変わった。ただし1・2位間の格差は2019年の2.7%から昨年の3.1%にむしろ広がったことが分かった。

1・2位と比べると格差が大きいが3位の現代キャピタルは昨年、善戦した。現代キャピタルの市場占有率は2019年(11.6%)より1.1%成長した12.7%を記録した。業界関係者は「キャピタル社が攻撃的なマーケティングを行った結果」と伝えた。ただし与信専門金融会社である現代キャピタルは、むやみにレンタカー事業を増やすのは難しい構造だ。与信専門金融業監督規定によると、キャピタル社は四半期中のレンタル資産の平均残高がリース資産の平均残高を超えてはならない。このため現代キャピタルは2020年、5400億ウォン規模のレンタル資産を新韓カードに売却したりもした。

レンタカー市場が着実に成長し業者間の競争もますます激しくなっている。韓国レンタカー事業組合連合会によると、昨年登録されたレンタカーは99万7176台だった。2018年末(75万1225台)と比べると、わずか3年で32.7%増加したわけだ。成長の背景には個人消費者がいる。これまで法人がレンタカー会社の主要顧客だったとすれば、今は個人消費者が核心軸となっている。実際、SKレンタカーの長期レンタカー利用者のうち個人の割合は50%を越える。

競争が激しくなり業者間のレンタル料の過当競争も深刻だ。例えば、ロッテレンタルの長期レンタルで月平均レンタル料は2019年は56万919ウォンだったが、昨年も56万37ウォンと事実上変わらなかった。しかも短期レンタルの1日平均レンタル料は2019年の3万2282ウォンから2020年にコロナ19の影響で3万133ウォンまで下がったが、昨年3万7017ウォンに上昇した。ロッテレンタルは事業報告書で「企業間のレンタル料競争が深刻な状況」とし「金融圏で長期レンタカー代替商品のオートリース市場まで登場し競争がさらに激化している」と説明した。

ただ、昨年は中古車の売却利益が増えロッテレンタルとSKレンタカーの業績は共に史上最高を記録した。

レンタカー業者各社は、個人消費者を引き止めるためのサービスを披露し事業ポートフォリオを多角化している。ロッテレンタルは同日、業界で初めて子会社型の独立販売代理店(GA)を立ち上げた。消費者はGAでロッテレンタル商品だけでなく現代、ハナキャピタルなど多様な商品を比較・分析して気に入った商品を選択できる。ロッテレンタルの関係者は「今回のGA設立は所有より利用価値の拡散で早く成長するB2C(企業と消費者間取引)長期レンタカー市場を狙った販売チャンネルの多角化のため」と明らかにした。ロッテレンタルやSKレンタカーは中古車事業への進出も準備している。
  • 毎日経済 | イ・セハ記者
  • 入力 2022-04-04 17:53:46




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