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数字経済 > マーケット > スポーツウェアまで受付したアウトドアブランド、「衣料市場掌握予告」
アウトドアブランドの過度な外形拡張に対する憂慮の声が高くなっている中、アウトドア専門企業が新事業拡大に積極的に乗り出している。
数年の間に高速成長を重ねてきたアウトドア業界では、これ以上の拡張と分化が困難だという判断により、アウトドアから抜け出しスポーツの拡張を試みている。
「K2」を展開するケイトゥコリアはゴルフウェア市場に飛び込んだ。 また「ノースフェイス」を展開するヨンウォン貿易は昨年下半期、山岳自転車、モーターサイクル、スキーポールなどを披露するスイス スポーツ企業の株を20%買収した。
反面、「ブラックヤック」は、スキー服事業に進出した。昨年11月からスイススキー服ブランドを国内輸入して販売している。「コロンビア」、「ピンボールアウトドア」など多数のアウトドアブランドも、やはりスキー服市場に進出して領域を広げている。
アウトドア業界は昨年にはキャンピング熱風が吹いて、アウトドア衣類ブランドまでテントのようなキャンプ用品市場に飛び込むなど、傾く現象が続いた。 しかしキャンピング用品特性上、シーズンごとに新しい購買を引き出すのが難しいだけでなく、すでにアウトドア市場細分化は限界に至ったと口をそろえる。
したがって、速く成長したアウトドアブランドがスポーツウェアまで領域を拡張することは当然の手順だというのがファッション界関係者達の視覚だ。また、本来アウトドア自体が防水・防風などの高機能性衣料であるため、スポーツ衣料市場進出が容易であるという評価だ。
しかし、アウトドアブランドの事業拡張で既存のスポーツウェアブランドは神経を尖らせて対応に出た。特にセール行事、マーケティング強化などで対応体制に乗り出しているが、アウトドア大勢の雰囲気に逆らうのは難しいとみられる。
また、アウトドア市場が昨年1兆5000億規模の売り上げを達成し、今年の事業拡張に大きな幅の成長の勢いが見通され、衣料業界の市場掌握が予告される。