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ロッテグループ、辛東主副会長の解任も株式構造に変化なし

辛東彬会長が日本ロッテも総括するのか 

  • ロッテグループ、辛東主副会長の解任も株式構造に変化なし
  • < 韓国・日本ロッテグループ支配構造 >


辛東主(シン・ドンジュ)日本ロッテホールディングス副会長は、日本国内の関連会社3社に続いてロッテホールディングス副会長まで解任され、「韓国・辛東彬(シン・ドンビン)、日本・辛東主(シン・ドンジュ)」でまとめられたロッテグループの後継構図は霧の中になった。

一部ではシン・ドンジュ前副会長が事実上のグループ後継構図から「アウト」され、今後はこれまで国内の関連会社を経営していたシン・ドンビン ロッテグループ会長に力が移されて、日本国内の関連会社まで管轄するという観測も出ている。

日本のロッテホールディングスは韓国と日本のロッテグループの両方をすべて支配する会社で、日本の37社の子会社を抱えている。また、韓国のホテルロッテの株式19%も保有している。ホテルロッテは韓国内のロッテグループの主力会社であるロッテショッピングの株式を8.8%持っているなど、韓国ロッテグループの循環出資構造の中核軸だ。

シン・ドンジュ前副会長がとつぜん後継構図から退いたことは、ロッテグループの内部はもちろん、国内財界にも衝撃として受け入れられている。何よりも辞任ではなく臨時理事会を通じた「解任」の形式を取ったことは、事実上「アウト」を意味するという分析が多い。グループ内外によると、次男であるシン・ドンビン会長がすでに日本の業務も相当部分取りまとめていると伝えられた。これについてロッテ関係者は、「これまで長男は日本で次男が韓国と、はっきり役割分担されていなかっただろう」と否定した。

シン前副会長が押し出された決定的な理由は、最近1年余りの間のロッテ製菓の株式を買い入れて、シン・ドンビン会長と持分競争を行ったためだという解釈が支配的だ。ロッテ製菓はロッテ七星飲料やロッテリアなどの飲食系列会社の株式を所有しており、ロッテグループの複雑な循環出資構造でもひとつの軸を担当する会社だ。

シン・ドンジュ前副会長は2013年8月から最近まで、ロッテ製菓の株式を着実に買い入れてきた。現在、シン前副会長のロッテ製菓の株式は3.96%で、シン・ドンビン会長の持つ5.34%にわずか1.38%ポイント足りないだけだ。シン・ドンジュ前副会長が韓国事業の一部に欲を出し、父親である辛格浩(シン・ギョクホ」)総括会長がこれを不満に思っていたわけだ。シン・ドンジュ前副会長が、韓国ロッテ製菓が既に進出している東南アジア市場の攻略に乗り出し、海外での競争構図を作ったこともシン・ギョクホ総括会長が芳しく思っていないという話も出ている。ロッテホールディングス副会長解任の前に系列会社3社の役員を解任した時は、売上げ不振の問責人事だという評価もあった。

韓国ロッテグループの全年間売上げは、2013年時点で83兆ウォンに達する。一方、日本ロッテグループは同年一年間で売上が5兆7000億ウォン程度に過ぎず、韓国と日本の間の重心は、既に韓国に大きく傾いた状態だ。韓国と日本事業を分離することは大きな意味がなくなったわけだ。

ロッテホールディングス側は、「株主総会の決定理由についてはお答えすることができない」と語った。ただしシン・ドンジュ前副会長が完全に後継構図から押し出されたと言うにはまだ早いという評価も出ている。別のあるロッテ関係者は、「持分構造に変化がないため、早い時間で後継構図を変えることは容易ではないだろう」と展望した。
  • 毎日経済_チャン・ヨンソク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-09 15:43:06




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