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農心、韓国内の不振を中国で挽回…ラーメン売上げ過去最大


  • 農心、韓国内の不振を中国で挽回…ラーメン売上げ過去最大
  • < 農心海外売上高推移 *資料=農心 >

農心(ノンシム)は昨年、世界最大のラーメン市場である中国で過去最高の実績をおさめた。農心は今年、中国に「辛ラーメン」とミネラルウォーター製品「白山水(ペクサンス)」の供給を拡大することにした。

農心は4日、自社の中国法人である農心チャイナの昨年の売上げは前年対比28%増の1億8000万ドルで、最高記録を塗り替えたと明らかにした。これは農心の国外事業の売上げ4億9000万ドルのうちの37%に達する。

韓国では、ラーメン市場の規模は2013年の2兆ウォン台を突破後、昨年は再び1兆ウォン台に落ちるなど停滞しているが、むしろ農心は内需不振を輸出に向けて突破口を模索している。その中でも中国市場の攻略が最も功を奏した。特に農心は昨年初めから、中国の西部市場を重点攻略した戦略も功を奏したという分析だ。これまでの北京と上海など沿海部の大都市中心から離れ、重慶・西安・成都などの西部内陸地域で製品供給を拡大したものだ。

農心の関係者は、「昨年から中国事業の核心スローガンを‘陽に沿って西に’と決めた」とし、「西部内陸市場で農心の製品を扱う中間問屋の数を2倍以上に増やし、売上げも約2倍ほどに高めた」と語る。

オンライン市場も成長に一役買った。農心は昨年から、中国最大の電子商取引企業のアリババ(阿里巴巴)を中心にオンラインビジネスにも進出し、1年めでこの分野の売上げは125%急成長した。農心は中国事業拡大のための組織改編も断行した。昨年末、中国事業部門を代表取締役直属の組織として格上げし、中国戦略チームを新設した。これを土台に、今年は成長の可能性が高い華東地域(蘇州・杭州・南京など)内の販売組織を強化し、四川省・貴州省・湖南省などの西南部地域でも販売網を広げていく方針だ。

特に農心は今年、白頭山の水で作ったミネラルウォーターの新製品「白山水」のマーケティングに注力する予定だ。農心は現在、白頭山のふもとの二道白河地区に建設している白山水第2工場を7月に完成し、年間2万トンの生産能力を備える計画だ。農心の関係者は、「白山水を辛ラーメンに次ぐ農心代表ブランドとして育成し、中国市場を攻略するための新しい動力にするつもり」だとし、「このことから、今年の農心の中国事業の売上げ目標は、昨年より30%増の2億3500万ドルとした」と語った。
  • 毎日経済_ソ・ジヌ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-02-04 17:12:27




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