トップ > 数字経済 > マーケット > 日本のブランド ユニクロが変えた大韓民国のライフスタイル
ユニクロをはじめとするSPA（製造小売一括衣類）は、大韓民国のライフスタイルを変えている。「良い服買って長く着る」という概念の代わりに、「最新の流行の服を何着か安く買って着て捨てる」というトレンドが大勢だ。男性までもSPA売り場をしきりにのぞいて時間をつぶし、下着や靴下などの簡単な小物類は直接ショッピングする。上乗せをおさえた化粧品や生活用品が登場し、大きな人気を集めている。
国内のSPAアパレル市場の規模は3兆4000億ウォンで、昨年だけで17％成長し、ファッション市場の不況の中でも「単独勝乗長躯」を重ねている。服だけではなく生活様式や文化まで変えた「SPA」台風を探ってみる。
流行 ▶ ブランド品より低価格で最新の流行服を好む
エンターテイメント会社に通うキム・カヨンさん（27）はSPAマニアだ。ファッションに敏感な彼女は服を欲しくなったら、H&MやZARAの売り場を訪ねてショッピングする。昔は給料の半分を高級バッグや服を買うために使っていた彼女だ。キムさんは、「友達も最近は誰がやぼったく高級ブランドにこだわるのかと言って、ZARAやH&Mで買ったといえば自分たちも品が出払う前に行ってみたいと言う」とし、「最新の携帯電話にも変えて海外旅行にも行きたいのに、SPAが流行だとかでとても良い」と軽く耳打ちした。
デザインを重視する若い女性は、ヨーロッパのブランドのZARAやH&Mを好む傾向にある。ZARAの場合、毎年3万品目以上の商品を、シーズンごとに新たに出している。ZARAのデザイナー200人余りが作る新商品を、全世界の店舗に週に2回供給している。基本的な4つの季節商品で区分する既存のブランドとは、新鮮度の面でゲームにならない商売だ。
実益 ▶ 百貨店1着の値で3~4着購入
ソウル市の江北最大の商圏の明洞だけで、約20の国内外のSPA店が盛業中だ。ユニクロ、ZARA、H&Mの3大グローバルSPAはそれぞれ大型店を2カ所ずつ出した。デパートで30万~40万ウォンほどのスーツ一着の価格で、同じような最新デザインの服3~4着を買うことができる。ユニクロの場合、冬には保温性に優れたヒートテック（HEATTECH）を、夏には冷感素材を使用したエアリズム（AIRism）をビッグヒットさせた。
ユニクロの関係者は、「全世界の素材メーカーと直接交渉することにより、大量の素材を安定して調達する」とし、「大量に素材を発注することにより規模の経済が発生して、手頃な価格で良い品質の製品を供給できるわけだ」と説明する。
集り ▶ 書店の代わりにSPA売り場を約束の場所に
貿易会社に通うシム・ソンフンさん（31）は、書店やカフェにしていた待ち合わせの場所をSPA売り場に変えた。待っている時間に服を試着室に持っていき、存分に着てみる。下着や靴下のような簡単な小物はすぐその場で購入することもある。
シムさんは、「デパートのように不自由に吸い付く店員もなく、店も広く眺めがいい」とした。
SPA店舗に行ってみると大部分はデパートの3~4階をくっつけたように、大きくで高級感がある。服を着替えるフィッティングルームが10を超えるところも多い。何よりも見つめたり製品購入を傍らから勧めるような店員の顔色をうかがう必要がない。望むだけの服を選んで着てみても買わなくてすむので、最近の若い男性会社員たちもSPA店舗で暇つぶしを楽しむ。
衣類に続いて化粧品や生活用品まで、SPAブランドが大勢を成している。昨年末、ZARAホームとH&Mホームが、家庭で使う各種小物などを一箇所に集めてライフスタイルの店舗をオープンした。ZARAホームの場合、6000ウォン台の手頃な価格の取っ手の装飾から10万ウォン台後半のベッドルーム製品まで、多様な品目を販売している。衣料品店のように、毎週新商品を出している。週末には一日平均5000人が来場するほどの盛況だ。
H&Mホームもオープンし、日本のSPA型生活用品店の「ニコアンド」もソウル市に江南店を出して店舗数を増やしつつある。
■ 用語説明
▷ SPA（製造小売一括衣類·Specialty store retailer of Private label Apparel）：特定の業者が衣類の企画デザインや製造はもちろん、販売まで一括的に取り扱う服をいう。最新の流行服を安く大量販売するというのが強みだ。
日本のブランド ユニクロが変えた大韓民国のライフスタイル
SPA文化、化粧品・生活用品全般に拡散
< 6日、ソウル明洞のユニクロ売り場で客が色とサイズ別に整理された棚から服を選んでいる >
国内のSPAアパレル市場の規模は3兆4000億ウォンで、昨年だけで17％成長し、ファッション市場の不況の中でも「単独勝乗長躯」を重ねている。服だけではなく生活様式や文化まで変えた「SPA」台風を探ってみる。
流行 ▶ ブランド品より低価格で最新の流行服を好む
エンターテイメント会社に通うキム・カヨンさん（27）はSPAマニアだ。ファッションに敏感な彼女は服を欲しくなったら、H&MやZARAの売り場を訪ねてショッピングする。昔は給料の半分を高級バッグや服を買うために使っていた彼女だ。キムさんは、「友達も最近は誰がやぼったく高級ブランドにこだわるのかと言って、ZARAやH&Mで買ったといえば自分たちも品が出払う前に行ってみたいと言う」とし、「最新の携帯電話にも変えて海外旅行にも行きたいのに、SPAが流行だとかでとても良い」と軽く耳打ちした。
デザインを重視する若い女性は、ヨーロッパのブランドのZARAやH&Mを好む傾向にある。ZARAの場合、毎年3万品目以上の商品を、シーズンごとに新たに出している。ZARAのデザイナー200人余りが作る新商品を、全世界の店舗に週に2回供給している。基本的な4つの季節商品で区分する既存のブランドとは、新鮮度の面でゲームにならない商売だ。
実益 ▶ 百貨店1着の値で3~4着購入
ソウル市の江北最大の商圏の明洞だけで、約20の国内外のSPA店が盛業中だ。ユニクロ、ZARA、H&Mの3大グローバルSPAはそれぞれ大型店を2カ所ずつ出した。デパートで30万~40万ウォンほどのスーツ一着の価格で、同じような最新デザインの服3~4着を買うことができる。ユニクロの場合、冬には保温性に優れたヒートテック（HEATTECH）を、夏には冷感素材を使用したエアリズム（AIRism）をビッグヒットさせた。
ユニクロの関係者は、「全世界の素材メーカーと直接交渉することにより、大量の素材を安定して調達する」とし、「大量に素材を発注することにより規模の経済が発生して、手頃な価格で良い品質の製品を供給できるわけだ」と説明する。
集り ▶ 書店の代わりにSPA売り場を約束の場所に
貿易会社に通うシム・ソンフンさん（31）は、書店やカフェにしていた待ち合わせの場所をSPA売り場に変えた。待っている時間に服を試着室に持っていき、存分に着てみる。下着や靴下のような簡単な小物はすぐその場で購入することもある。
シムさんは、「デパートのように不自由に吸い付く店員もなく、店も広く眺めがいい」とした。
SPA店舗に行ってみると大部分はデパートの3~4階をくっつけたように、大きくで高級感がある。服を着替えるフィッティングルームが10を超えるところも多い。何よりも見つめたり製品購入を傍らから勧めるような店員の顔色をうかがう必要がない。望むだけの服を選んで着てみても買わなくてすむので、最近の若い男性会社員たちもSPA店舗で暇つぶしを楽しむ。
衣類に続いて化粧品や生活用品まで、SPAブランドが大勢を成している。昨年末、ZARAホームとH&Mホームが、家庭で使う各種小物などを一箇所に集めてライフスタイルの店舗をオープンした。ZARAホームの場合、6000ウォン台の手頃な価格の取っ手の装飾から10万ウォン台後半のベッドルーム製品まで、多様な品目を販売している。衣料品店のように、毎週新商品を出している。週末には一日平均5000人が来場するほどの盛況だ。
H&Mホームもオープンし、日本のSPA型生活用品店の「ニコアンド」もソウル市に江南店を出して店舗数を増やしつつある。
■ 用語説明
▷ SPA（製造小売一括衣類·Specialty store retailer of Private label Apparel）：特定の業者が衣類の企画デザインや製造はもちろん、販売まで一括的に取り扱う服をいう。最新の流行服を安く大量販売するというのが強みだ。
- 毎日経済_キム・ジミ記者/写真=キム・ジェフン記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2015-02-07 04:01:04
