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ポスコ、ソリューションマーケティングで鉄鋼業界の危機を突破


  • ポスコ、ソリューションマーケティングで鉄鋼業界の危機を突破
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鉄鋼業界の危機の解決策を「ソリューションマーケティング」に求めていたポスコは最近になって続々と成果を出し、体質改善に拍車をかけている。関連業界によると17日、ポスコは競合他社と差別化されたソリューションマーケティングを展開し、LGやサムスンなど韓国の大企業はもちろん、フォルクスワーゲンとマヒンドラなどの海外屈指の企業とも強固な協力関係を構築した。

これまで鉄鋼業は製造者中心の市場で、ポスコなどの鉄鋼会社は各顧客社にもいわゆる「甲」だった。しかし、2008年に世界金融危機に見舞われたうえ、中国企業までが急浮上して競争が激しくなり、需要者中心の市場に変化したことから、国内の鉄鋼会社は新たな突破口を見出さなくてはならなかった。

ポスコもまたこれまでの競争力を維持するためには、顧客社のニーズに合わせて鉄鋼製品を生産する必要が生じた。そんな中で昨年3月、権五俊(クォン・オジュン)会長(写真)は就任するやいなや、ポスコに散らばっていたソリューションマーケティング機能を「鉄鋼ソリューションセンター」に集結して本格的に経営に導入した。

ソリューションマーケティングという概念は、クォン会長が就任した昨年から強調されたが、実際に内部では成功の可能性を思わせるケースがあった。自動車部品のサイドアウターを10年以上フォルクスワーゲンに供給することができた原動力は、まさにソリューションマーケティングだったのだ。

2000年代の初期、ポスコはフォルクスワーゲンに初めて供給した品の一部にしわが発生したとの報告に接した。当時、ポスコは金型の専門家を派遣して、フォルクスワーゲンの工程条件に合わせて製品を調整したが、これは10年の長期供給の踏み台になった。

クォン会長が就任した後は鉄鋼ソリューションセンターを中心に、ソリューションマーケティングをさらに強化し始めた。結果はすぐに出てきた。

LG電子とは毎月、定期的に技術協議会を行って4年目になり、製品開発に対するソリューション発掘を行っているが、その最初の成果として昨年末、LGの冷蔵庫のヒンジにアルミニウムの代わりにスチールを使用して強さと経済性を生かした。

インドのマヒンドラ・グループとは、燃費・安全性に対する消費者の好みや軽量化傾向を反映するために数回の技術協議を経て、マヒンドラ社の車両に特化した自動車鋼板を供給した。先月、ポスコの自動車鋼板が大幅に使用された小型SUV『チボリ』が公式発表された。
  • 毎日経済_ユン・ジンホ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-02-17 16:26:44




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