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不況に市場の主導権を奪われた元祖ダイレクト社

アクサダイレクト…2001年100%から2014年には16%にシェア縮小 

不況がダイレクト自動車保険市場の支配権を変えている。未来産業の悩みに陥った大型社の損害保険会社がこの市場を「金になる市場」と判断してダイレクト自動車保険市場に進出、市場を開拓していた元祖ダイレクト保険会社の立地が狭くなっているからだ。

9日、保険開発院によると、ダイレクト自動車保険の市場シェアの明暗が大きく分かれている。市場の開拓に乗り出したアクサ(AXA)ダイレクト、The K損害保険、ハイカダイレクトなどの元祖ダイレクト社の市場シェアは、2009年に62.3%で市場の半分以上を占めたが、2013年には30%(35.8 %)に減少した。 2001年、ダイレクト自動車保険市場を最初に開拓したアクサダイレクトの場合、市場シェア100%から昨年末基準16%に縮小された。

元祖ダイレクト社の市場シェアが半分に落ちたのは、大型社がダイレクト自動車保険を新しい「未来産業」と判断すると、莫大な資金力を土台に先を争って進出したためだ。その結果、ダイレクト自動車保険市場の大型社シェアは、2009年11.5%から2013年39.9%にまで上昇し40%突破を目前にしている。

大型社のうちダイレクト自動車保険市場に進出した会社はサムスン火災、東部火災、LIG損害保険、メリッツ火災など4社だ。現代海上は子会社(ハイカダイレクト)を介してこの市場に進出し、現在は子会社の合併を推進中だ。合併が完了すれば、ダイレクト自動車保険市場に進出した大型社は5社に増えることになる。

このような状況で市場シェアの縮小で苦戦を経験しているいくつかのダイレクト社は、贈答品バラマキなど「過多出血」をしながら市場占有率の死守に乗り出している。

ダイレクト社の関係者は「大型社がダイレクト自動車市場に焦点を当てながら、市場が拡大している面では肯定的だが、価格やサービスなど営業競争力を確保するのに難しさがある」と述べた。また、別の関係者は「大型社がダイレクト市場で熾烈な競争を繰り広げている中で、商品開発や外国人向けのサイトなどのニッチ市場の開拓に営業活路を探している」と伝えた。
  • 毎経ドットコム_チョン・ジョンホン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-03-09 10:48:45




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