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アメリカの早期金利引き上げを受け、落ちるウォン


  • アメリカの早期金利引き上げを受け、落ちるウォン
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米国の雇用指標が好調で、連邦準備制度(Fed)が利上げ時期を早めうるという見通しに支えられ、ドルが強気を見せた。これにより、ドル当たりウォンが今年に入って最も低い水準に急落した。 9日、ソウル外国為替市場で対ドルのウォンが1112.10ウォンを記録し、前取引日の終値よりも13.40ウォン(1.22%)下落した。これは今年に入って最も低いレベルで、直前の最低値は先月12日の1110.7ウォンだった。下げ幅(13.40ウォン)もこの日が最も大きかった。

ウォンの急落は米国が利上げ時期を前倒しにするだろうという見通しと、韓国銀行の基準金利引き下げの可能性がかみ合ったためとみられる。前日、米国労働省の発表によると、米国のこの2月の失業率は5.5%まで下がり、ほぼ7年ぶりに最低水準に下落して、非農業部門の雇用が29万500と予想を上回った。

このように雇用指標が好調なことから、専門家らは9月に展望された米国の利上げ時期が6月に早まる可能性があるという分析を出し、米ドルは主要通貨に強勢を見せた。

12日、基準金利決定のための韓銀金融通貨委員会本会議を控え、史上最低の年2.0%の基準金利を韓銀が引き下げることもありうるという期待感も、ウォン安の要因として作用した。

昨年11月から今年2月まで、4カ月連続で凍結決定を下した韓国銀行は、今年に入って経済指標がさらに悪化して消費心理が回復しなかったため、金利の引き下げ圧力を受けている。すぐさま3月に金利引き下げを断行しなくても、4月には下げるだろうというシナリオが浮上しており、韓銀が金利引き下げのほか、市場流動性を拡大しうという見通しが提起され、対ドルでのウォン安に影響を与えた。

アジア金融学会のオ・ジョングン会長は、「韓銀が基準金利を0.25%ポイント引き下げた場合、対ドルでウォンは1150ウォン台まで下落するかもしれない」としながらも、「欧州中央銀行(ECB)が9日から国債買い入れを開始することにより、ユーロ資金が国内に入ると、為替レートは切り下げられな可能性もある」と説明した。

一方、基準金利引き下げ期待感が高まったことで、債券価格の上昇を期待する投資家たちの「買い」注文が殺到し、市場金利が再び過去最低(債券価格の上昇)を更新した。

この日の債券市場によると、3年物国債の金利は1.922%で、前取引日との比較で0.016%ポイント(1.6bp)下落した。 5年物と10年物 はやや上昇した。5年物は2.055%で、前取引日との比較で0.021%ポイント上がったし、10年物は2.370%で0.048%ポイント上昇した。

この日の3年物国債の金利は、2月3日(1.935%)以来17取引日ぶりに再び史上最低値を破った。米国の早期利上げ見通しにともなって小幅上昇を始めたが、場の終盤で買いが殺到し、下落逆転した。
  • 毎日経済_ソ・ドンチョル記者/ソ・テウク記者/キム・テジュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-03-09 17:31:16




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