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LCDパネルメーカー、ますます増える需要に供給追い付かず「うれしい悲鳴」


  • LCDパネルメーカー、ますます増える需要に供給追い付かず「うれしい悲鳴」
  • < ますます大きくなるLCDテレビのサイズ / 需要の増加率を下回るLCDパネルの供給増加率 >

サムスンディスプレイとLGディスプレイなど、LCDパネルメーカーはうれしい悲鳴をあげている。テレビの大型化によって大画面パネルの需要が増え、供給を間に合わせることが難しいほどに需要が急増しているからだ。LCDパネルのサイズが大きくなるにつれ、LCDの供給不足現象が現れているという意味だ。

ディスプレイサーチによると13日、昨年の全世界のLCDパネルの面積ベースの供給量は前年度に比べて5%増加した一方で、需要は同期間に12%増加した。供給増加量よりも需要がさらに増加したわけだ。LCDパネルの核心部品であるガラス基板の投入ベースで見ると、各LCDメーカーは顧客の需要を満たすために、休日もなく工場を稼働させるほどに好況だ。昨年、パネルの面積ベースの供給は5%増えたが、ガラス基板ベースでは0.8%増にとどまった。大型LCDパネルの需要が増加しているからだ。また、大型LCDパネルの出荷量は前年比4%増の7億2060万台で、売上げは2%増の744億ドルとなった。

IHS大型ディスプレイ部門のチョン・ユンソン理事は、「テレビの大型化と高級モニターの出荷増加で、昨年の大型LCDの面積出荷量は二桁に増えた」とし、「大型ノートパソコンの成長も、大型LCDパネルの需要にプラス要因となっている」と説明した。

実際に、LCDテレビの平均サイズは毎年1インチずつ大きくなることが分かった。ディスプレイサーチによると、2008年に32.6インチだったLCDテレビの平均サイズは、昨年には38.6インチに大きくなった。特に2014年、40インチ以上のテレビ用LCDパネルの出荷台数は前年比で34%も増加した。

今年は39.2インチと予想され、2018年頃には41インチに達すると予想される。ディスプレイサーチの関係者は、「今年のLCDパネルの供給は面積ベースで6.3%、需要は8%程度増加するものと予想される」と明らかにした。

このように、LCDパネルが大型化して需要が増加したことから、供給業者の実績も良くなっている。新韓金融投資によると先月、中国は春節期間のLCDテレビの販売台数が前年比で4%増加し、4月から始まるLCDテレビセットメーカーの新製品ローンチで、50インチ以上の大型LCDテレビパネルの価格は安定すると予想される。

新韓金融投資の関係者は、「今年の第1四半期はオフシーズンにもかかわらず、LCDテレビパネルとアップル向け新製品の販売好調が続いている」とし、「第1四半期のLGディスプレイの営業利益は、前年同期よりも4倍以上に増えた5000億ウォン程度と予想される」と明らかにした。LGディスプレイの第2四半期の営業利益も、昨年よりも2倍以上増えた5330億ウォンに達すると展望されている。大型超高画質(UHD)LCDテレビの販売量が30%増加すると予想されるからだ。

ディスプレイ業界の関係者は、「テレビサイズが大型化し、以前と同じ量の注文を受けてもパネルが大きくなったため、ガラス基板の投入量が増えている」とし、「業界で全体的にパネルの供給不足現象が現れている」と説明した。これにより、韓国だけでなく台湾と中国企業も生産規模を増やし、LCDパネルの供給量を増やしている。とは言え、まだ注文量に比べて供給は不足する。業界では、2018年頃に市場のバランスが釣り合うだろうと予想している。

サムスンディスプレイは天安(チョナン)と牙山(アサン)にLCD生産施設があり、年間生産規模は3400万平方メートルだ。LGディスプレイは坡州(パジュ)と亀尾(クミ)でLCDパネルを生産している。年間生産量は面積ベースで4690万平方メートルだ。
  • 毎日経済_チョン・スンファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-03-13 16:05:11




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