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「BBQプレミアムカフェ」昼間はヨウカー、夕方は会社員


  • 「BBQプレミアムカフェ」昼間はヨウカー、夕方は会社員
  • < BBQプレミアムカフェ・チキンアンドビア鍾路本店を運営するリュ・ウォン(左)キム・ヨンオク社長夫婦 [写真提供 = ジェネシスBBQ] >

「チキンというのは本当に愚直です。新メニューがいっぱい出ても、いまだにフライドチキンを求めるお客様が一番多いんですよ。国民食を売るという自負心一つで生きています」。

ソウル市鍾路区の清渓川路(チョンゲチョンノ)を歩いていると、いつものチキン店とは異なり、川沿いのカフェを連想させるかなり大きな店が目に入ってくる。

今年の1月初めにできた「BBQプレミアムカフェ」だ。もちろんこのカフェは昨年も営業をしていたが、今年からは姿が大きく変わった。既存の1~2階はそのままのプレミアムカフェとして使い、3~4階にはBBQの和食居酒屋ブランド「ワタミ」をはずした代わりに「チメク(チキン+ビール)」専門店の「BBQチキンアンドビアー」を入れた。1階から4階までの合計660平方メートル(約200坪)規模の店舗に、すべてチキン店が入ったのは韓国ではこの店が唯一だ。

ここはチキン加盟本部のジェネシスBBQ直営店舗だが、会社から派遣された正規職員ではなく、一般人が経営している。リュウ・ォン(51)とキム・ヨンオク(49)夫婦が店主だ。リュウさん夫婦はBBQが最初にスタートした1995年、京畿道の漣川郡全谷邑(チョンゴクウプ)のBBQ加盟1号店の店主出身だ。

工学を専攻して中小メーカーで働いていたリュウさんと、食品メーカーの研究員として勤務していたキムさんは正確に20年前に仕事を辞めて、チキン加盟事業に飛び込んだ。彼らは田舎の村となんら変わらない全谷邑で、2006年までの11年間BBQ店舗を運営した。よしんば、しばらくのあいだ個人事業を行うこともあったが、彼らは今年の1月から「BBQプレミアムカフェ」と「チキンアンドビアー」鍾路本店を運営して、再度BBQと縁を結んだ。今年創業20周年を迎えるBBQは、1号店の加盟店主という象徴性を生かし、4階建ての大型店の運営を任せたのだ。

リュウ社長は、「20年前、私の足でまずBBQを訪ね、1号店を務めたいとして10年以上縁を結んだところ、今度はBBQ側が先に訪ねてきた」とし、「これから10~20年は鍾路店に身を置いていたいと思う」と語った。

  • 「BBQプレミアムカフェ」昼間はヨウカー、夕方は会社員
  • < 20年間の国内BBQ店舗数推移 >

プレミアムカフェ鍾路本店は、清渓川がそのまま見える広々とした視界と現代的なインテリアを土台に、チキンだけではなくピザやパスタ、カツなど、さまざまなメニューを扱っている。「会社員の夕食」中心の3~4階のチキンアンドビアーでは、チキンとビール、バーベキューと一緒に和風串焼きとケサディーヤ(メキシコ式タコス料理)まで売る。リュウ社長は、「最近はインターネットやモバイルで注文アプリで注文する客も多く、夕方のピークタイムには眼がまわる」と語った。

特に国内の人気ドラマを通じて知られている「チメク」熱風のおかげで、中国人観光客(ヨウカー)が大幅に増えたことが最近に変わった風俗だ。

リュウ社長は、「夕方には会社員の客で混雑しますが、暇な日中には中国人がチメクを求めていっぱいやって来る」とし、「中国人顧客は20%ぐらいになるようだ」と説明した。BBQはハナツアー社と提携し、ソウル市明洞と鍾路を旅行するヨウカーのためにソウルツアークーポンブックを作り、鍾路本店のメニューを割引販売して、中国語に堪能な従業員まで個別に採用した。

ユン・ホングンBBQ会長は最近、済州で開かれたBBQ家族フェスティバルにリュウ氏夫婦を招待して感謝牌をわたしたりもした。
  • 毎日経済_ソ・ジヌ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-03-19 17:29:33




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