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昨年9月、マイクロソフト（MS）のサトヤ・ナデラ最高経営責任者（CEO）が韓国を訪れた。ナデラCEOはビル・ゲイツとスティーブ・バルマーに続くMSの3代目CEOに就任後、初の海外出張先として「韓国」を選んだわけだ。ナデラCEOは金浦空港に到着するやいなや三成洞に直行して、李在鎔（イ・ジェヨン）サムスン電子副会長と夕食をともにした。最初の訪問会社が「サムスン電子」なので、それだけにMSの優先順位を推測させた。イ・ジェヨン＆ナデラのミーティング以降、サムスン電子は社内の文書作成プログラムを「正音グローバル（訓民正音）」から「MS Word」に変えた。
2月には、MSがサムスン電子を相手に繰り広げていた訴訟を取り下げて特許紛争を終結して、両社の関係を強いきずなで結んだ。サムスン電子とMSの「新蜜月時代」はこのように始まった。
サムスン電子とMSは24日、サムスンのスマートフォンやタブレットに、MSが提供するサービスを搭載する計画だと明らかにした。これによりギャラクシー（GALAXY）S6、ギャラクシーS6エッジをはじめとして、今後サムスンの主要なスマート機器にMSのアプリが内蔵される。
ギャラクシースマートフォンには、MSのクラウド基盤のメモサービス「ワンノート（OneNote）」と、クラウドサービスの「ワンドライブ（OneDrive）」、インターネット音声とビデオ通話サービス「スカイプ（Skype）」が搭載され、タブレットにはMS WordとExcel、PowerPointなどのオフィス・プログラムが基本で入る。これまでサムスンギャラクシーのスマートフォンには「ドロップボックス」などのサービスが基本的に搭載されたが、これを削除してMSアプリが内蔵されるわけだ。
MSはギャラクシーS6ユーザーに2年間、ワンドライブの基本容量（15ギガバイト）に加えて100ギガバイトの容量を提供する予定だ。インターネットに接続するだけで、115ギガバイトの仮想空間でいつでもどこでも、データを保存しダウンロードできるようになる。
また、サムスン電子の企業間取引（B2B）のチャネルを通じて製品を購入した消費者は、サムスン電子のモバイルセキュリティソリューションである「ノックス（KNOX）」と結合した「オフィス365（Microsoft Office 365）」の3つのバージョン（ビジネス・ビジネスプレミアム・エンタープライズ）のいずれかを選択して利用することができる。
李相哲（イ・サンチョル）サムスン電子無線事業部副社長は、「われわれの目標はエンドユーザやビジネス顧客すべてに、新しいモバイル体験をできるようにすること」だとし、「サムスン電子の高級モバイル機器とMSのサービスが出会い、ユーザーに自由さを伝える」と強調した。
重要な点は、今回の提携が終わりではないという点だ。サムスンとMSは、B2Bとウェアラブルなどの新事業領域での提携余地が多い。特にサムスン電子はB2B市場を攻略するために、MSのクラウド「アジュール（Azure）」サービスを結合する案を推進している。社内業務用のクラウドとサービスを、MSのソフトウェアを用いて開発する可能性が高い。
「サーバー」分野でも協力が加速している。サムスン電子はMSと共同で、サーバーの効率を最大化できる「超節電グリーンサーバーソリューション」を開発し、2012年には両社が既存のサーバーの性能と効率を2倍以上に高めた、サーバー用低電力メモリ半導体を共同開発した。
MSが今年の第3四半期から開始する「ウィンドウズ10（Windows 10）」の機器には、サムスン電子が製造した製品が多数含まれる予定だ。ウィンドウズ10はPC、携帯電話、ウェアラブルを統合したOSだ。
これによって、まずサムスン製PCからWindows 10 OSの製品が出てくるが、今後はモバイル機器はもちろん、ウェアラブルまで拡張することになりうる。両社は2007年にクロスライセンスを結んでおり、2011年のAndroidの特許をめぐって、モバイル分野に関する包括的協力を締結した。アンドロイドはグーグル（Google）が製作し無料で公開したモバイルオペレーティングシステム（OS）だが、その中にはMSの特許が相当数含まれている。
サムスン電子、マイクロソフトとの協力を強化
サムスン・MSの新蜜月時代…B2B・ウェアラブルで協力を加速
< サムスン電子-MSの協力日誌 >
2月には、MSがサムスン電子を相手に繰り広げていた訴訟を取り下げて特許紛争を終結して、両社の関係を強いきずなで結んだ。サムスン電子とMSの「新蜜月時代」はこのように始まった。
サムスン電子とMSは24日、サムスンのスマートフォンやタブレットに、MSが提供するサービスを搭載する計画だと明らかにした。これによりギャラクシー（GALAXY）S6、ギャラクシーS6エッジをはじめとして、今後サムスンの主要なスマート機器にMSのアプリが内蔵される。
ギャラクシースマートフォンには、MSのクラウド基盤のメモサービス「ワンノート（OneNote）」と、クラウドサービスの「ワンドライブ（OneDrive）」、インターネット音声とビデオ通話サービス「スカイプ（Skype）」が搭載され、タブレットにはMS WordとExcel、PowerPointなどのオフィス・プログラムが基本で入る。これまでサムスンギャラクシーのスマートフォンには「ドロップボックス」などのサービスが基本的に搭載されたが、これを削除してMSアプリが内蔵されるわけだ。
MSはギャラクシーS6ユーザーに2年間、ワンドライブの基本容量（15ギガバイト）に加えて100ギガバイトの容量を提供する予定だ。インターネットに接続するだけで、115ギガバイトの仮想空間でいつでもどこでも、データを保存しダウンロードできるようになる。
また、サムスン電子の企業間取引（B2B）のチャネルを通じて製品を購入した消費者は、サムスン電子のモバイルセキュリティソリューションである「ノックス（KNOX）」と結合した「オフィス365（Microsoft Office 365）」の3つのバージョン（ビジネス・ビジネスプレミアム・エンタープライズ）のいずれかを選択して利用することができる。
李相哲（イ・サンチョル）サムスン電子無線事業部副社長は、「われわれの目標はエンドユーザやビジネス顧客すべてに、新しいモバイル体験をできるようにすること」だとし、「サムスン電子の高級モバイル機器とMSのサービスが出会い、ユーザーに自由さを伝える」と強調した。
重要な点は、今回の提携が終わりではないという点だ。サムスンとMSは、B2Bとウェアラブルなどの新事業領域での提携余地が多い。特にサムスン電子はB2B市場を攻略するために、MSのクラウド「アジュール（Azure）」サービスを結合する案を推進している。社内業務用のクラウドとサービスを、MSのソフトウェアを用いて開発する可能性が高い。
「サーバー」分野でも協力が加速している。サムスン電子はMSと共同で、サーバーの効率を最大化できる「超節電グリーンサーバーソリューション」を開発し、2012年には両社が既存のサーバーの性能と効率を2倍以上に高めた、サーバー用低電力メモリ半導体を共同開発した。
MSが今年の第3四半期から開始する「ウィンドウズ10（Windows 10）」の機器には、サムスン電子が製造した製品が多数含まれる予定だ。ウィンドウズ10はPC、携帯電話、ウェアラブルを統合したOSだ。
これによって、まずサムスン製PCからWindows 10 OSの製品が出てくるが、今後はモバイル機器はもちろん、ウェアラブルまで拡張することになりうる。両社は2007年にクロスライセンスを結んでおり、2011年のAndroidの特許をめぐって、モバイル分野に関する包括的協力を締結した。アンドロイドはグーグル（Google）が製作し無料で公開したモバイルオペレーティングシステム（OS）だが、その中にはMSの特許が相当数含まれている。
- 毎日経済_ソン・ジェグォン記者／チョン・スンファン記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2015-03-24 17:53:01
