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サムスン電子、大型OLEDテレビを再び生産…関連商標を出願


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サムスン電子は中断していた大型有機発光ダイオード(OLED)テレビを再び投入する見込みだ。パネルの生産価格が低くなったうえに、OLEDテレビの利点が徐々に浮き彫りになっているからだ。パネルを生産するサムスンディスプレイも、大型OLEDの生産を再開する予定だ。

電子業界によると25日、サムスンディスプレイは先週初めに発表したグループの経営診断で、大型OLEDパネル事業を育てるように勧告を受けた。このような未来戦略室の指摘にしたがって、サムスンディスプレイはテレビ用OLEDパネルラインの再稼動を推進している。

業界関係者は、「経営診断でなぜOLEDを積極的に生産しないのかという質問が出たと聞いている。また、OLEDパネルの製造方法を、既存の低温ポリシリコン(LTPS)に酸化方式も追加しなければならないという意見も、グループ経営診断の過程で出てきた」とし、「サムスンディスプレイはパネルの製造方法を補完しながら、テレビ用OLEDパネルの量産に本格的に乗り出すものとみられる」とした。

サムスンディスプレイは、世界のモバイル用OLED市場の97%を掌握したが、テレビ用OLEDの存在感は微々たるものだ。サムスン電子が市場の条件が成熟していないと判断し、OLEDテレビの販売を中断するやいなや、サムスンディスプレイもテレビ用OLEDパネルの量産を停止した状態だ。

サムスンディスプレイは牙山(アサン)A2ラインでモバイル用の能動型有機発光ダイオード(AM OLED)を量産しており、テレビ用大型AMOLEDは、別途の量産ラインの代わりにパイロットラインで製造している。サムスン電子が供給を要請すると、いつでもテレビパネルも量産可能だというのがサムスンディスプレイの説明だ。

サムスンディスプレイは今年初め、テレビと携帯電話に分かれたOLEDの開発組織を一つにまとめて、OLED市場の攻略に拍車をかけている。OLED開発室はテレビとモバイルを網羅し、単一の組織として運営されている。これまでOLED開発室ではテレビ用大型パネルとモバイル用の中・小型パネルの研究が別に行われてきた。

サムスン電子は、OLEDテレビは次世代テレビとしてあげられるが、パネルの歩留まりがLCDパネルほど高くなく、価格が高くて本格的な発売には待ったをかけてきた。

2013年に米ラスベガスで開催されたCESで55インチの曲面OLEDテレビを公開して、韓国・米国・豪州などで出荷したが、積極的なマーケティングは展開しなかった。LG電子が単独でOLEDテレビの生産に全力しているわけだ。

サムスン電子はOLEDテレビより量産が容易で、価格競争力のある量子ドットテレビを主力に掲げた。

サムスン電子は先月26日、OLEDテレビに関連する商標を4つ(Super UHD OLED、Ultra Super OLED、Samsung Super Ultra OLED、Ultra OLED)を同時に出願した。

2012年8月のOLEDテレビ出願後、約2年半ぶりのOLED登録だった。サムスン電子は昨年も6月に「Samsung Gear」を商標として出願し、その年の9月に独ベルリンで開かれた世界家電展示会(IFA)で、スマートウォッチ「ギャラクシーギア(GALAXY Gear)」を公開している。

映像ディスプレー事業部のキム・ヒョンソク社長も、記者懇談会で「SUHDの次の製品に対する多くの研究開発(R&D)を進めており、消費者が選択できるレベルの高級品なら、OLEDテレビを持って乗り出すこともありうる」とし、OLEDテレビを再出荷する意をのぞかせたりもした。
  • 毎日経済_ソン・ジェグォン記者/チョン・スンファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-03-25 17:54:00




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