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ケーキもロッテリアも、ホームデリバリーが外食産業全般に広がる


  • ケーキもロッテリアも、ホームデリバリーが外食産業全般に広がる
  • < 外食業界配達戦争 >

手作りケーキ専門店のミーゴベーカリーは去る2月、ロッテデパートソウル彌阿店の売り場を閉じて、オフライン販売を暫定的に中断した。昨年から、ソウル市と京畿地域の主要デパートを中心に運営していた22店の直営店舗を順次整理した末に、オフラインでのビジネスを完全に終了し、オンラインビジネスに転換したものだ。ミーゴベーカリー側は、「デパートの入店料がばかにならない上に、ほとんどの商品を配達で受けとろうとする消費者が増えており、オンラインビジネスに集中することにした」とした。

チキンや中国料理にだけ限られていた食品の配達サービスが、外食産業全般に大きく広がっている。果物や化粧品などを定期的に盛って配達するキュレーション(商品選別配達)サービスが人気を集めたことに続き、最近ではケーキやジュースにカプセル・コーヒーなど、これまでは配達を想像しにくかった商品まで、自宅で受け取る事例が増えている。配達アプリケーション(アプリ)を通じた外食サービスの競争が激しくなり、各企業が店先に座って消費者を待つ時代は暮れているわけだ。

ミーゴベーカリーは京畿道一山(イルサン)の製造工場でシェフが作った手作りのケーキを、専門宅配業者を通さずに自社で直接配達する。これまで、主要なコーヒー専門店で売っているカットケーキの供給事業も運営してきただけに、この経験をもとに消費者向けの配達事業にも参入した。ミーゴベーカリーの関係者は、「ケーキは輸送中に製品がつぶれるケースが多く、本社で直接包装まで丁寧に気を使って配達している」と語った。

カプセルコーヒーで有名なネスカフェ ドルチェ グストは先月から、業界初のカプセルコーヒーを顧客の家に定期的に配達するサービスを実施している。「カプセルトゥードア」と呼ばれるこのサービスは、月額(2万9700ウォン)を支払った顧客に毎月コーヒーカプセル3箱を配達し、コーヒーマシンまで無償で貸与してくれる。

すでに2000年代半ばから、少量で配達を行ってきたファーストフード業界も、最近は注文サービスを大幅に拡大している。「マックデリバリー」でよく知られているマクドナルドのハンバーガー配達システムは現在、国内400ヶ所あまりの全店舗のうち310店舗で運営しているほどにまで増えた。ロッテリアは「ホームサービス」という名前の配達システムを拡充して最近、京畿道の果川(クァチョン)にホームサービス880号店を開設した。ロッテリアは、「今年の1月基準で、ホームサービス配達の割合が全体の売上げの20%台まで上がってほどに反応が良い」とした。

セブンイレブンも昨年12月から、ソウル地域の4つの店舗(ソゴン店・モクトン店・コンヌン店・KTカンナム店)に限って配達サービスを試験運用している。各店舗の半径300メートル以内に住む顧客が電話で1万ウォン分以上注文した場合、1時間以内に商品を受け取ることができる。

外食産業のノルブも、既存のノルブポッサムに続いてプデチゲと豚足にまで、包装・配達サービスを拡大した。ジュース専門店の「マーシージュース」や「アイミンジュース」などの外食産業も、ソウル地域に限って毎日定期的に配達するサービスを導入して乗り出した。FC創業コリアのカン・ビョンオ代表は、「配達アプリ市場が大幅に成長して、モバイルショッピング族までともに増え、配達していない食品を見つけるのが難しくなったほど」だとし、「外食企業も不況を打開する手段の一つとして、特色のある配達サービスの開発に苦心している」と語った。
  • 毎日経済_ソ・ジヌ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-01 17:32:32




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