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中古アパートの「北欧スタイル」リモデリングが人気
会社員のイさん（34才、仮名）は最近、ソウル市城北区の敦岩洞（トナムドン）一帯に1990年代後半に建てられた、専有面積84平方メートルのアパートを3億5000万ウォンで買い取った。竣工から10年余りが経ったが大団地にあり、南向きで建物の外観もすっきりして、心にぐっと来た。イさんは、「相場より安価な急売物件を買った」とし、「最近人気の北欧風に改造すると、新しいアパートに劣らないねぐらになるだろう」と語った。
急騰するチョンセ金（一括保証金）に疲れた賃借人が家を購入し始めて、冷や飯の身分だった既存アパートがつられて注目されている。既存アパートの中でも竣工後10年を超えて、人で言えば「中年」に入ったアパートが予想外に売れている。「中年アパート」はこれまで、新しいアパートを吐き出す新規分譲と再建築に押され、際限なく墜落するようだった。しかし、住宅価格の上昇に対する期待感が減ってチョンセ難がますます激しくなり、これまでのアパート投資を通じた財産増やしから、より安定した実居住の方へと住宅市場のパラダイムが変わり、家を個人的な好みに応じて飾りたてる「イケア効果」まで加わって、中年アパートも久しぶりに光を見る状況だ。
中年アパートの復活は統計からも分かる。毎日経済が今年の第1四半期、ソウル市の江南・江北圏で取引き量が最も多い江南・瑞草・松坡区と、蘆原・城北・道峰区のアパート年齢別に、実取引価格（500世帯以上だけ）資料をもとに取引回転率を調査した結果、中年に差し掛かり始めた竣工後11~20年のアパートの取引が活発であることが分かった。江南3区の竣工後11~20年のアパート取引回転率は1.30％で最も高かった。江北3区の竣工後10年以下のアパート取引回転率は2％で一番高かったが、11~20歳のマンションでも1.8％に達してその後を追い上げた。
竣工後11~20年のアパートは、1990年代の後半から2000年代初・中盤に建てられ、一見してそれほど古くなく、といって新しいものでもないことから、手頃な価格の急売物件が多く、少なくとも5年以上居住することを勘案して、内部を改造することに適するためだと分析される。
レンタルライフのキム・ヒェヒョン代表は、「住宅市場が投資家から実需要者中心に変わり、中身のある売買パターンが定着している」とし、「特に1990年代半ばから2000年以前に竣工したアパートは、リフォームして我が家のように住むのに良いし、再建可能性も開いていて一挙両得」だと語った。
再建築に対するバラ色の期待がこわれ、竣工後30年が経過した古いアパートの取引回転率は、江南3区の場合は0.97％で、「中年」に該当する竣工後21~30年のアパート（1.07％）よりも低かった。江北3区の建て替え年限が到来したアパートは、取引回転率は0.32％で最も低かった。ウリ銀行のアン・ミョンスク顧客諮問センター部長は、「資金余力がある顧客も、この頃は再建築アパートのほか、すぐに入居可能なアパートへの関心が高い」とした。
アパートのリフォーム市場が大きくなりつつ、家具・インテリア会社も忙しい。ハンセム（HANSSEM）やLGハウシスなどは、建設会社に建具・床材・壁紙などの建築資材を供給することから脱して、消費者が直接選べるように直営展示場はもちろん、ホームショッピング、オンラインショッピングモールなどを拡大している。
業界関係者は、「アパートの内部を完全に新しく改装したい30・40代の需要が増えている」とし、「家具や小物を変えるホームドレッシング（Home Dressing）に対する関心も高まっている」と語った。
リフォームは北欧スタイルが流行だ。
ホワイトとグレーなどの無彩色や、感性的でありながら暖かいパステルトーン、木や石のように環境にやさしい材料も人気を集めている。壁紙や床材を交換することは基本で、キッチンはリビングと遮断された構造を開かれた形に変えて、バスルームはヨーロッパの乾式タイプでよく見られる下部収納のついた洗面台を入れて、浴槽をシャワーブースに変貌させる事例が多い。バルコニーも小さな庭やテラスに改装するのが流行だ。
カサミア・シーラボのキム・スヒョン シニアデザイナーは、「竣工から10年が経過すると修理が必要な部分が生じるが、1990年代に首都圏を中心に供給されたアパートの年齢がいまや15~20年ごろになり、改造が必要な時点が近づいている」とし、「国内の消費者の所得水準が高まり、居住空間の質に対する関心が高まっており、改造市場が成長するだろう」と予想した。
中古アパートの「北欧スタイル」リモデリングが人気
< 北欧スタイルにフランス式現代美を加味して改装された、ソウルのあるアパート >
急騰するチョンセ金（一括保証金）に疲れた賃借人が家を購入し始めて、冷や飯の身分だった既存アパートがつられて注目されている。既存アパートの中でも竣工後10年を超えて、人で言えば「中年」に入ったアパートが予想外に売れている。「中年アパート」はこれまで、新しいアパートを吐き出す新規分譲と再建築に押され、際限なく墜落するようだった。しかし、住宅価格の上昇に対する期待感が減ってチョンセ難がますます激しくなり、これまでのアパート投資を通じた財産増やしから、より安定した実居住の方へと住宅市場のパラダイムが変わり、家を個人的な好みに応じて飾りたてる「イケア効果」まで加わって、中年アパートも久しぶりに光を見る状況だ。
中年アパートの復活は統計からも分かる。毎日経済が今年の第1四半期、ソウル市の江南・江北圏で取引き量が最も多い江南・瑞草・松坡区と、蘆原・城北・道峰区のアパート年齢別に、実取引価格（500世帯以上だけ）資料をもとに取引回転率を調査した結果、中年に差し掛かり始めた竣工後11~20年のアパートの取引が活発であることが分かった。江南3区の竣工後11~20年のアパート取引回転率は1.30％で最も高かった。江北3区の竣工後10年以下のアパート取引回転率は2％で一番高かったが、11~20歳のマンションでも1.8％に達してその後を追い上げた。
竣工後11~20年のアパートは、1990年代の後半から2000年代初・中盤に建てられ、一見してそれほど古くなく、といって新しいものでもないことから、手頃な価格の急売物件が多く、少なくとも5年以上居住することを勘案して、内部を改造することに適するためだと分析される。
レンタルライフのキム・ヒェヒョン代表は、「住宅市場が投資家から実需要者中心に変わり、中身のある売買パターンが定着している」とし、「特に1990年代半ばから2000年以前に竣工したアパートは、リフォームして我が家のように住むのに良いし、再建可能性も開いていて一挙両得」だと語った。
再建築に対するバラ色の期待がこわれ、竣工後30年が経過した古いアパートの取引回転率は、江南3区の場合は0.97％で、「中年」に該当する竣工後21~30年のアパート（1.07％）よりも低かった。江北3区の建て替え年限が到来したアパートは、取引回転率は0.32％で最も低かった。ウリ銀行のアン・ミョンスク顧客諮問センター部長は、「資金余力がある顧客も、この頃は再建築アパートのほか、すぐに入居可能なアパートへの関心が高い」とした。
アパートのリフォーム市場が大きくなりつつ、家具・インテリア会社も忙しい。ハンセム（HANSSEM）やLGハウシスなどは、建設会社に建具・床材・壁紙などの建築資材を供給することから脱して、消費者が直接選べるように直営展示場はもちろん、ホームショッピング、オンラインショッピングモールなどを拡大している。
業界関係者は、「アパートの内部を完全に新しく改装したい30・40代の需要が増えている」とし、「家具や小物を変えるホームドレッシング（Home Dressing）に対する関心も高まっている」と語った。
リフォームは北欧スタイルが流行だ。
ホワイトとグレーなどの無彩色や、感性的でありながら暖かいパステルトーン、木や石のように環境にやさしい材料も人気を集めている。壁紙や床材を交換することは基本で、キッチンはリビングと遮断された構造を開かれた形に変えて、バスルームはヨーロッパの乾式タイプでよく見られる下部収納のついた洗面台を入れて、浴槽をシャワーブースに変貌させる事例が多い。バルコニーも小さな庭やテラスに改装するのが流行だ。
カサミア・シーラボのキム・スヒョン シニアデザイナーは、「竣工から10年が経過すると修理が必要な部分が生じるが、1990年代に首都圏を中心に供給されたアパートの年齢がいまや15~20年ごろになり、改造が必要な時点が近づいている」とし、「国内の消費者の所得水準が高まり、居住空間の質に対する関心が高まっており、改造市場が成長するだろう」と予想した。
- 毎日経済_イム・ヨンシン記者/写真提供＝カサミア | (C) mk.co.kr
- 入力 2015-04-03 16:04:29
