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韓国銀行、今年の成長率展望値を下方調整


  • 韓国銀行、今年の成長率展望値を下方調整
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韓国銀行は今年の国内経済(GDP)成長率の展望値を、3.4%から3.1%に引き下げた。消費者物価上昇率の展望値も、1.9%から0%台の0.9%に引き下げた。韓国銀行は9日、「4月の経済展望報告書」を通じて、このように修正した予測値を出した。

李柱烈(イ・ジュヨル)韓銀総裁はこの日の記者懇談会で、「2014年の国内総生産が再び集計され、第1四半期の実績値が予想よりも不振だったことが主に起因した」とし、「物価展望値も第1四半期の実績値が低くなった点、国際原油価格がこれまでの予想よりも低くなるという点を反映して下方調整した」と説明した。

イ・ジュヨル総裁は続けて、「今年も成長・物価動向を勘案すれば、税収不足がある程度予想される」とし、「その幅に対しては昨年と同じほどではないとしても、税収不足が予想されると考えて、その点も展望に反映した」と説明した。韓銀は、今年の政府の税収不足を公にしたわけだ。成長展望値は昨年の実質経済成長率(3.3%)よりも低くなり、物価上昇率は1999年(0.8%)以来で最も低い水準だ。今年の成長展望値が昨年の成長率よりも低く、けっきょく今年は2%台の成長を記録するかもしれないという予想が出て、韓国経済に「警告灯」が灯ったのではないのかという意見も出ている。特に物価上昇率の展望値が0.9%と出されたことで、デフレ論議も再び水面上に上がってくる様相だ。こうした中でこの日、韓銀金融通貨委員会は基準金利を年1.75%に凍結した。ただし、この日の基準金利の決定には、引き下げを主張した一人の金融通貨委員の少数意見があった。

展望を下方修正したにもかかわらず基準金利を凍結したことに対して、イ総裁は「このような修正展望値は3月の基準金利引き下げに反映させており、最近は景気が緩やかに回復の兆しを見せている」とし、「すでに先月、基準金利を下げて金融仲介支援貸出を拡大したうえに、家計負債の増加勢にも留意しなければならない状況」だと説明した。

一方、この日の債券市場では国債3年物の金利が1.698%を記録して、歴代最低値に落ちた。10年物(2.077%)、20年物(2.265%)も最低水準に近づいた。債券の専門家らは金融通貨委員会以後、金利引き下げへ対する期待感が再び息を吹き返し、債券市場が強気を帯びたものと解釈した。
  • 毎日経済_ソ・ドンチョル記者/キム・テジュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-09 18:03:55




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