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韓国の「ミスターピザ」、中国で大人気


  • 韓国の「ミスターピザ」、中国で大人気
△中国の上海に近い崑山市に位置するミスターピザ店で、顧客が透明ガラスのオープンキッチンの前に集まってピザの製造過程を見守っている。 [写真提供=MPKグループ]

中国・上海から西北に車を四時間ほど走らせると、田園型都市の南京市が現れる。去る5日、南京市北西側の湖畔の沈麟(シェンリン)に位置した大型ショッピングモールの中に、ピザの香りが漂った。韓国ピザ業界1位のミスターピザ店(南京3号店)があるからだ。去る2日、新たにオープンしたこの店は、休日を迎えて家族単位の客でいっぱいに埋まった。店長のリソンタオ氏(28)は、「ショッピングモールの周辺に大学だけでも10校が集まっており、若年層や家族連れがたくさん訪れる」と語った。

2000年、北京に最初の店舗を出して中国事業を開始したミスターピザは現在、北京と上海の2法人を中心に、中国内で70ヶ所の店舗を運営している。上海法人の管轄店は、2013年3月から上海市内だけでなく、南京市などの周辺の中・小都市にも拡張され、合計18ヶ所が繁盛している。イーランドやアモーレパシフィックなど、韓国企業が中国でのファッション・ビューティー韓流を導いたならば、いまミスターピザは中国内の外食韓流をリードしている。

南京1号店の金鹰百貨店内の新街口店は月の売上げが2億8000万ウォンで、中国内のミスターピザの中で1位を走っている。ミスターピザのチャ・ジェウン中国総括副社長は、「韓国内のピザ店は月平均6000万ウォン程度の売上げを上げるが、中国内のミスターピザ店70ヶ所の月平均売上げは1億3000万ウォンで、2倍以上多い」と説明した。

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  • < ミスターピザ、韓国と中国の違い >



上海法人は今年の上半期まで、上海と近隣都市に25号店を出した後、年末までに40店舗に拡大する計画だ。こうなれば、今年の上半期中に北京法人の店舗と合わせて、中国内にミスターピザ100号店が誕生することになる。さらにミスターピザは2017年までに、中国内の店舗を1000店舗にまで拡大するという目標を持っている。韓国内の店舗数(435店)の2倍を上回り、中国を主力市場にするという意味だ。

中国では地元のピザブランドは皆無で、ピザハット、パパジョンズ、ドミノピザなどの外国ブランドがほとんどであり、ミスターピザだけの強みがここで浮き彫りになっている。他の外国ブランドより味がさっぱりしてすっきりしているという評価を得ているからだ。

トッピングとソースなどを韓国店舗と同じものを使い、アジア人の口に合うということも強みだ。特にピザのほかに様々なフルーツジュースとチキンやパスタなど、他のメニューを大幅に強化した。チャ副社長は、「中国店舗のピザ価格は韓国のピザの90%台で安価だが、消費者がサイドメニューやドリンクをほとんどのようにして食べる」と語る。実際に、ミスターピザの韓国店舗の客単価は7000~8000ウォン台だが、中国店舗は平均1万3000ウォンに達する。

特にミスターピザは社内正規職員10人で構成されたドリームチームを動員して、新設店を中心に独特の「ドゥ(dough)ショー」を頻繁に行う。指の上でドゥを自由自在に回して、高さ2メートルの空中に投げ上げるドゥショーは、中国現地で爆発的な人気を集めている。ドゥショーを一回繰り広げると、その日の店の売上げは通常よりも2~3倍高くなることもある。

ミスターピザの中国での売上げは、2013年の300億ウォンから昨年は510億ウォンを経て、今年には1200億ウォンを見込んでいる。特に今年の上半期に100号店を突破した後は、来年は総2500億ウォンの売上げを予想している。そうなれば来年から、ミスターピザ中国の売上げは韓国の売上げ(前年1440億ウォン)を跳び越えることになる。
  • 毎日経済_上海・南京=ソ・ジヌ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-09 17:18:26




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