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傾く「デーマーケティング」、活性化する「シーズンマーケティング」

バレンタイン・ホワイトデーもチョコレート販売不振/テボルム・冬至小品は「すくすく」…復古熱風反映 

大型マートで1年のうち、名節を除いて代表的な「書き入れ時」として挙げられる時期は、まさにバレンタインデーなど、3大デーと小正月(テボルム)、三伏、冬至のような伝統的な24節気だ。

とくに、19年ぶりにバレンタインデーと正月テボルムが重なる来る14日に合わせ、主要業者が超大型の書き入れ時を迎え積極的に乗り出した中、その間にデー熱風に押され下火になった節気マーケティングが最近、生き返って目を引いている。

10日、Eマートがテボルムまで4日を目前にし、昨年繰り広げた主要デー・節気マーケティング実績を調べてみると、デーシーズンの売上高は全般的に減った反面、節気の売上高は増えたことをあらわした。

実際に昨年、バレンタインデーシーズンの2月8日~14日、チョコレート販売量は昨年の同じ期間に比べ、2.6%減少した。一か月後、ホワイトデーもこのような雰囲気は続き、3月14日を含め、直前一週間のチョコレートとキャンディ製品の販売もやはり1年前より1%減った。

とくに、ペペロデーの売上高不振は「デー熱風」を倒す決定打の役割をした。昨年11月5~11日の一週間の間、チョコレートとイベント菓子の売上高が、それぞれ8%、6%落ちたものだ。

反面、堅果類とあずき粥など、主要節気に合わせた「節食」製品は、昨年飛ぶように売れて行った。昨年、チョンウォルテボルム(小正月)シーズンの堅果類の売上高は、前年に比べ、実に47.1%も跳ね上がり、初伏(チョボッ)、中伏(チュンボッ)、末伏(マルボッ)が続く7~8月、ペクスク用鶏(17.7%)とサムゲタン(21.8%)もやはり二桁台の伸張の勢いを記録した。

節気の仕上げを飾る冬至のあずき粥も同様だった。昨年12月の一ヶ月間、あずき粥の売上高は1年前より29.3%、あずきの売上高もやはり18%増えた。

このような流れは今年も続く雰囲気だ。金曜日のバレンタインデーとテボルムを目前にし、今月初めから関連製品の販売が少しずつ増えるなか、今月に入り、去る10日までのチョコレートの売上高は、昨年の同じ期間に比べ、1.6%増えたのにとどまった反面、堅果類は11.7%成長したからだ。

業界では、続く「不況」とこれに合わせた「復古熱風」がシーズンマーケティングの復興を率いるものと見通している。

景気沈滞で懐が軽くなった消費者が、相対的に価格負担がある「デー」用商品購入を減らす反面、大部分が1万ウォン未満で価格が安いシーズン製品の消費を増やしたというのが、マート側の説明だ。

デー市場でもう少し安い製品を探す消費者が増えたことも注目される。実際に昨年、ペペロデーの売上高のうち、1万ウォン未満の商品が占める割合は86.8%で、1年前より実に15%ポイント程度上昇した。2万ウォンを超える製品の割合が、同じ期間14%から1.7%に縮んだことと比較される。

よって、最近、過去を素材にしたドラマが人気を集めるなど、不況で過去に対する懐かしさが加わりながら、自然に節気に対する関心が高くなったことも影響を及ぼした。

Eマートのイ・ジョンフンマーケティング長は「景気がよくないときは、消費者の記憶と懐かしさを刺激する"レトロマーケティング(Retro Marketing)"が流行するものだが、シーズン関連の売上高が増えたのも、似た脈略として解釈される」と説明した。

低迷したバレンタインデーマーケティングを復活させるため、Eマートはチョコレート30種類余りに対し、日付別価格引き下げプロモーションを繰り広げる。13日まで続く今回の行事は、日付別に決められた商品に対し、最高50%追加値引きを適用する。

テボルムの書き入れ時も続き、14日まで各店舗で、家で直接つくるハンドメイド用バレンタインデーチョコレートに入れられる専用堅果類も今年初めて披露している。
  • 傾く「デーマーケティング」、活性化する「シーズンマーケティング」
  • 毎日経済_キム・テソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-02-10 17:16:48




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