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遠隔医療のペルー輸出…12兆ウォン中南米市場の橋頭堡に

韓国・ペルー首脳会談でMOU 

  • 遠隔医療のペルー輸出…12兆ウォン中南米市場の橋頭堡に
△「K-POPが好き」中南米を歴訪中のパク・クネ大統領が19日(現地時間)ペルーの首都リマでK-POPグループ同好会の代表者から拍手で歓迎されている。韓流が熱いペルーには、124個のK-POPのファンクラブがあり、会員は少なくとも3万人に達すると知られている。

韓国内では数年間規制により塞がれて開始すらできなかった遠隔医療事業がペルーに輸出され、中南米市場進出の橋頭堡を設けることとなった。朴槿惠(パク・クネ)大統領は20日(現地時間)ペルーの首都リマに位置する大統領宮殿で、オジャンタ・ウマラ(Ollanta Humala)大統領と首脳会談をし、韓国保健福祉部とペルー保健部間の保健医療分野の協力了解覚書(MOU)を締結した。特に、これとは別に韓国の民間病院である嘉泉大学校吉病院とペルー国立病院であるカジェタノ・エレディア病院(Hospital Cayetano Heredia)が遠隔医療協力のためのMOUを締結して、近いうちに具体的な事業の成果も可視化するものと予想される。

吉病院はペルーに適した遠隔医療モデルを作り、リモート機器と装備を共同開発して病院情報システム構築の作業にすぐに着手すると伝えられた。

遠隔医療は、医師が情報通信技術(ICT)を活用して、遠いところにいる医療関係者や患者に医療サービスを提供するもので、ICTと医療が発達した韓国に強みがあるものの、これを可能にする医療法改正案が与野党間の意見の相違により国会で係留されている状態だ。世界移動通信事業者協会(GSMA)の推定によると、2015年基準で世界の遠隔診療市場は合計1600億ドル(約172兆5000億ウォン)で、このうちのラテンアメリカの市場規模は112億ドル(約12兆ウォン)規模に達する。

青瓦台(大統領府)によるとペルー政府は、人口(3000万人)に比べて広い国土面積(韓半島の6倍)と、医療スタッフの不足によりアマゾン隣接の町などの医療インフラが非常に脆弱な点を勘案して、遠隔医療と病院情報システムの構築の必要性に共感していることが分かった。両国はこの日、首脳会談をきっかけに遠隔診療を含めて △水管理・エネルギー新産業の参加 △科学技術団地の造成 △電子商取引と通関手続きの簡素化 △K-POP伝播のための放送協力などの分野で、計20件のMOUを結んで協力方策を講じた。

韓国はペルーのインフラストラクチャと関連して △リマク川(Rimac River)統合水管理 △配電技術とスマートグリッド(smart grid) △韓国輸出入銀行とペルー金融機関の金融支援などの協力MOUも締​​結した。これは、今後ペルーで行われる △リマク川復元事業(7億ドル)△リマ電車3・4号機の建設(100億ドル) △石油化学複合団地の造成(133億ドル) △送配電網改善計画(30億ドル)など、合計270億ドル(29兆ウォン)規模のビジネスへの韓国企業の参加の可能性を高めたものだと大統領府は説明した。
  • 毎日経済 リマ(ペルー)=キム・ソンゴル記者/写真 リマ=キム・ジェフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-21 09:53:52




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