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現代自動車、透明経営委員会を設置…社外取締役だけで構成


  • 現代自動車、透明経営委員会を設置…社外取締役だけで構成
ぴったり41日だった。鄭夢九(チョン・モング)現代自動車グループ会長が「最も透明な企業になってほしい」という株主提案を受け入れるために、それほど長い時間はかからなかった。

去る3月13日、現代自動車の株主総会で、パク・ユギョンAPGアジアガバナンス担当理事は、「韓国的な状況から見れば非常に革新的な提案になりうるが、(現代自動車が)理事会の内部にガバナンス委員会を構成してくれれば」と提案した。このような委員会を置く国内企業は皆無だ。たとえば、GS建設は理事会に「持続可能委員会」を構成し、株主らの権益向上に力を入れているが、パク・ユギュン理事などの株主が要求したガバナンス委員会とは違いがある。GSグループの持続可能委員会は、「社側の成長が株主権益向上」というWin-Winの概念であることに対して、ガバナンス委員会は株主の権益を高めるための目的のみに編まれる、株主一方通行式の特別な(?)組織であるからだ。さらに、現代自動車グループの動きは他グループへの影響が大きいだけに、いくら株主の提案でも簡単に受け入れ難い事案だった。

しかしチョン会長の決断に合わせて、現代自動車がスタートを切った。現代自動車は27日、去る23日に定期理事会を開き、理事会に「透明経営委員会」を設置することを決めたと明らかにした。透明経営委員会は、現代自動車のすべての経営事項を株主らにさじ加減なしに公開して、株主の権益を向上させることができるのか、議決時に直接意見を求める役割を担う。株主が反対する場合、再検討を通じて経営行為を放棄することもありうるという話だ。

韓国電力の跡地買収の後に現れた市場の論難のようなものも、今後は起こらないようにするという意志が込められている。

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  • < 現代自動車透明経営委員会は >

実際に透明経営委員会は、買収・合併(M&A)や主要な資産取得など、重要な経営事項が発生したり、委員会が重要であると判断する事案は、株主の権益を反映できるように理事会に意見を出す。透明経営委員会は様々な経営活動の内容を毎年、持続可能報告書などを通じて株主に開示する方針だ。委員会は社外理事4名で構成され、内部で経営を担当する社内理事とは独立して運営される。

現代自動車はまた、透明経営委員会所属の社外理事の一人を、株主権益の保護担当の社外取締役として選任し、株主権益のための二重の装置まで用意した。株主権益保護担当は現在、現代自動車の社外理事であるソウル大のイ・ユジェ教授(経営学)が引き受けることになった。この点も株主提案がそのまま反映された。先月の株主総会当時の株主「社外取締役のうち一人を、株主の権益を保護する担当の社外取締役として任命しなければならない。この社外取締役は今後、定期的に株主と会い、株主と市場の意見を委員会に反映しなければならない」と提案した。

実際に、現代自動車は委員会内の株主の権益保護担当の社外取締役が、国内投資家の懇談会および国外投資家対象の企業説明会(NDR)などに参加して、取締役会と株主の間のメッセンジャーの役割を担うようにした。

同時に、現代自動車は常時の株主コミュニケーション強化策も出した。このため関連法規にしたがって、株主総会の一週間前に公示された監査報告書を早期公示し、外部監査、会計法人の選任も、株主総会で株主に直接報告することにした。海外投資家のために、株主総会の案件の英語の説明資料も提供する予定だ。

現代自動車の関係者は、「取締役会内、社外取締役のみで構成された独立した委員会を設置したのは、現代自動車の株主親和的な経営意志を示すもの」だとし、「今後も継続して株主の権益向上のために努力していく方針だ」と語った。
  • 毎日経済_ホン・ジョンソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-27 17:39:04




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