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元祖釜山おでんがソウルの百貨店にやって来る

62年の歴史誇る「サムジンオムク」30日からロッテ百貨店蚕室店に正式オープン 

「釜山おでん(オムク)」の元祖である「釜山サムジンオムク」が、ソウル地域のデパートに初めて正式に出店する。ロッテ百貨店は、ソウル・蚕室店にサムジンオムクの店舗を来る30日からオープンすると28日に明らかにした。

ロッテ百貨店は昨年5月に10日間サムジンオムク・ポップアップストアを開設した後、年末までに関連イベントを合計5回行った。現在、ロッテ百貨店・釜山本店と東莱店、ロッテモール・東釜山店など、釜山地域の百貨店だけで3つの店舗を保有しているサムジンオムクは、最初のポップアップストアを開いた蚕室店にソウル地域で初の巣を作ることになった。

サムジンオムクは、去る1953年に釜山影島区の蓬莱(ボンネ)市場に初めて出発し、現在3代目が営業中のオムク(練り物)の名家であり、釜山地域に出きた最初のオムクブランドだ。魚肉の中でも柔らかいすり身のみを70%以上使用して作るほど品質に関しては、すでに定評がある。

サムジンオムクに対するソウル地域の消費者の需要が上がり、この店舗は昨年からポップアップストアとして少しずつ登場した。そのたびに結果は「大当り」だった。昨年5月にロッテ百貨店・蚕室店に最初のポップアップストアをオープンした10日間で売上高1億5000万ウォンを記録し、昨年11月のロッテ百貨店・小公洞本店のポップアップストアでは、蚕室店の2倍に近い売上高2億6000万ウォンをあげた。サムジンオムクの昨年の売上高は、200億ウォンであり、今年は400億ウォンまで増える見通しだ。

古いオムク業者に過ぎなかったサムジンオムクが再び大きな人気を得たきっかけは、去る2013年に釜山影島区の本店でオムク業界初のベーカリー形の店舗を披露してからだ。パン屋でパンを選ぶようにオムク店でも、消費者が選択できるようにオムクの種類を大幅に多様化したのだ。

以来、サムジンオムクは釜山駅にも別の店舗を設けた。特にサムジンオムクの釜山駅店は、1日平均客数が1万人を超え、釜山駅内の飲食店の中でも顧客数1位を記録している。影島本店の顧客6000人とロッテ百貨店の釜山本店・東莱店、ロッテモール・東釜山店の顧客1万人余りを合わせると、サムジンオムクを訪れる顧客は、1日だけで3万人に迫る。ロッテ百貨店の関係者は「今回の蚕室店をオープンすると、サムジンオムクは全国の1日平均顧客数が3万5000人を超える可能性が高い」と語った。

今回のロッテ百貨店・蚕室店もベーカリー形として、釜山現地のオムクの味をそのまま再現する計画だ。 110平方メートル(33坪)規模の店舗は、サムジンオムクの直営で運営し、代表メニューであるオムクコロッケと手作りオムクは釜山と同じ方法で製造する。材料も鮮度を考慮し、毎日釜山から蚕室店に直接配送して販売する予定だ。

サムジンオムクの蚕室店で販売するオムクの種類は、全部で60余種類だ。エビ、カレー、チーズ、ジャガイモなどの材料をオムクで包んでカリカリに揚げたオムクコロッケをはじめ、餅やカニカマ、唐麺(タンミョン)などを包んだ形の「ロール手作りオムク」も販売する。オムクコロッケの場合、釜山地域の店舗で1日平均3万個以上も売れるほど人気が最も高い。

ロッテ百貨店は、サムジンオムクの正式店舗オープンを記念して、来月1~14日間オムク3種盛り合わせセット(1万ウォン)を10%割引販売する。ロッテ百貨店食品部門のパク・ヨンジュン主席バイヤーは「昨年に百貨店のポップアップストア・イベントを行った後、オムクの消費者の認識も、これまでのおかず用から食事代用や間食用に徐々に拡大している」とし「今後、様々な地域のおいしい店を発掘して、ポップアップ・イベントや店舗を出店して新しい消費市場を開拓する」と語った。
  • 毎日経済_ソ・ジヌ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-28 17:32:38




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