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ソウル外国観光客1千万人、5人中1人がゲストハウス利用

韓流「隠れた功臣」ゲストハウス 

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去る4日午前、ソウル西橋洞のゲストハウス「クロスロードバックパッカーズ」

20代の初々しい外国人たちが、ここのマネージャーのチェ・スングク氏(32)と仲良く枕カバーをたたみながらTVを見ている。若い大学生の外国人と、家の外に大きくかかった看板を除けば、紛れもなく一般家庭の雰囲気だ。

チェ氏は「親しい雰囲気と安い料金がゲストハウスの最大の強み」とし、「毎週水曜日にはピザパーティを開き、金曜日には人気の弘大のクラブまで紹介している」と明るく笑った。

昨年、ソウルを訪れた外国人(1004万5000人)が、史上初1000万人を突破した。このようななか、既存の住宅を活用したゲストハウス、ホームステイなどの都市民泊産業が、ソウル観光1000万人時代の「隠れた功臣」として急浮上した。

都市民泊の利用率は、すでに特級ホテルに追いついた。ソウル訪問観光客の5人中1人が、ゲストハウスを利用している。

7日、ソウル市によると、昨年、外国人の都市民泊利用率は、17.7%と初めて特級ホテル(13.3%)を越え、観光ホテル(21.0%)の水準まで肉迫した。ソウルに公式登録された都市民泊業者は前月の時点で合計383か所。業界では、未登録まで合わせると、関連業者が500か所を超えると推算している。

実際、クラブ文化の「メッカ」として通じる西橋洞弘大一帯では、連立住宅の通りごとにゲストハウスが場所を占めるほどの盛況を成している。

クロスロードバックパッカーズに、3か月目長期宿泊しているフィンランド人のカトリーナ氏(21)は、「11歳の時、ボアの音楽を聴いた時から韓国文化にはまった」とし、「韓国がとても好きで、あえてここで大学に通おうと調べている最中」だと話した。

オーストラリアから来たトビー氏(25)は、「ホテルは高くもあるが、隣の部屋の人が誰かも分からず面白くない」とし、「ゲストハウスはいろんな人と情報共有できてよい」と話した。

チェ・スングク氏は、「8人部屋に長期宿泊する場合、1泊の価格が1万5000ウォン」だとし、「韓国が他の物価に比べて宿泊料が高いほうなので、若い訪問客がゲストハウスを多く求めている」と雰囲気を伝えた。

近隣、延南洞にある「ロイハウス」は、4階建ての新築建物全体をゲストハウスとして使っている。ロイハウスのコ・ヒョンジュ社長は、「開業してちょうど1年になったが、今まで5000人が宿泊していった」とし、「昨年8月の繁忙期には、部屋が90%までふさがった」と説明した。

江南では、ウォン高現象でもKポップを楽しもうとする中国・日本人観光客が主流を成す。Kポップ公演を観ようと訪韓したエリ氏(28)は、「為替が負担になるのは事実だが、ゲストハウスを利用してその分、宿泊費を抑えればよい」と耳打ちした。

家賃の家を受けてゲストハウスにする現象もあらわれた。瑞草洞と新沙洞で家賃賃貸を受け、ゲストハウスを運営中のキム・ヒョンジュン氏は、「最初に出した江南店が速く定着し、新沙洞カロスキルにすぐに2号店を出した」と話した。

都市民泊が活性化するなり、最近、ソウル市は、規制緩和を推進中だ。現行の観光振興法施行令ならびに施行規則基準によると、都市民泊業者は、建物の延べ面積が230㎡(70坪)未満である場合にのみ登録が可能だ。ソウル市の高位関係者は、「都市民泊業の底辺拡大のため、面積規制緩和を文化体育観光部に申し立てた」と明らかにした。

ただし、コ・ヒョンジュ社長は、「1年の間に、弘大一帯にゲストハウスが10倍も増えた」とし、「24時間旅行客管理が必要で、口コミが速い市場であるだけに、収益のよい宿泊業としてだけ考えると、空室率に耐えられないだろう」と指摘した。キム・ヒョンジョン氏も、「正式登録をせず、無許可で運営する業者が相当数」とし、「安全が検証されない業者に対する取り締まりを、当局が強化する必要がある」と話した。
  • 毎日経済社会部_キム・ジョンファン記者/チョン・ウィヒョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-02-07 16:00:04




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