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中国人観光客、円安にも韓国への訪問は着実に増加


  • 中国人観光客、円安にも韓国への訪問は着実に増加
  • < 労働節の連休で中国人観光客の訪問が本格化し、ソウル市内の免税店がショッピング客で込み合っている >

中国の「労働節」連休期間に韓国を訪れた中国人観光客(ヨウカー)の数は、当初の予想を上回ったことが分かった。また、労働節連休(1~3日)の期間、各百貨店の主要店舗での中国人のショッピング金額は、前年同期比で50%近く増加し、円安台風の中でも善戦したという評価が出ている。

法務部仁川空港出入国管理事務所によると4日、労働節連休を迎えて中国人観光客の入国が本格化した先月30日から今月3日まで、仁川空港を経由して出入国した中国人観光客は8万2235人で、前年同期の5万7550人よりも43%増えたと集計された。

入国者は4万514人で昨年同期よりも32%増加し、出国者(4万1721人)は1万4800人増加した。当初、韓国観光公社は今年の中国労働節の連休期間、韓国を訪れる中国人観光客は昨年よりも20.6%増の10万人に達すると予測した。しかし、労働節連休期間の実入国者数の増加率は予想よりも10%ポイント近く高く、流通業界も久しぶりの微笑みを浮かべている。

韓国観光公社側は、「円安の影響などを考慮して、予想訪問客をやや保守的にとった」とし、「中国の本格的な海外旅行ブームが起き、日本に劣らず韓国への訪問も着実に増加しているようだ」と分析した。

仁川空港だけでなく、中国路線と連結する金浦・済州・釜山の各国際空港でも中国人観光客が増えて、連休期間中は免税店と付近の公共交通機関が混雑をきたすこともあった。

  • 中国人観光客、円安にも韓国への訪問は着実に増加
  • < 増えるゴールデンウィーク「ヨウカー」入国者数 >

百貨店での中国人の売上げも、いっせいに大きな幅で増加した。ロッテ・現代・新世界などの百貨店3社の去る1日から3日までの3日間の、銀聯カードの決済を基準にした中国人の売上げは、ロッテ百貨店(小公洞本店)は57.5%伸長し、現代は58.1%で新世界は58.4%それぞれ増加した。また、ヨウカー特需の最大受益者である免税店も、連休期間の中国人売上げが大幅に増えたことが分かった。ロッテ免税店はソウル小公洞(ソゴンドン)本店の中国人売上げが前年同期比で50%増し、新羅は34%でウォーカーヒルは45%それぞれ増加した。

各百貨店は今回の連休期間、中国人を対象とした各種のプロモーションを展開し、ヨウカー招致に死活をかけている姿だった。現代百貨店は、中国人顧客の高まるグルメへの関心を狙って、「食品館割引クーポン」のプロモーションを進めた結果、労働節連休の食品館の中国人売上げは約2倍に増えた。

パッケージ商品を通じた団体観光客中心だった過去とは異なり、家族単位の個人顧客が増え、中国人男性顧客の購入も大幅に増えた。連休期間、現代百貨店の中国人顧客のメンズファッション売上げは117%増え、中国人全体の売上げ伸び率の2倍を上回った。現代百貨店が外国人メンバーシップサービスであるKカード利用の顧客を対象に分析した結果、昨年は28%だった男性の売上げの割合も39%に増えたことが分かった。

現代百貨店の関係者は、「以前、中国人顧客は女性1~2人が連れ立って来ることが主だったとすれば、最近では家族顧客が目に見えて増えた」とし、「特に家族と一緒に来た父親が衣類や雑貨など、様々な商品を購入する大手顧客として浮上している」と語った。

ただし、2013年と2014年の同じ期間に2倍以上の伸び率を記録したことと比較すると、成長が鈍ったという懸念も出ている。
  • 毎日経済_チ・ホング記者/チャン・ヨンソク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-05-04 17:29:37




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