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韓国経済収支も37ヶ月連続黒字、ウォンの上昇で輸出業者に打撃


3月の経常収支の黒字は103億9000万ドルを記録した。月間では史上3番目の大きな黒字規模で、37ヶ月めの連続黒字だ。とは言え、このような黒字はありがたくはない状況だ。輸出が増えた黒字ではなく、輸出と輸入が同時に減少する中で、輸出よりも輸入が大幅に減った「不況型黒字」であるためだ。海外に商品やサービスを販売して黒字を出しているが、これによってドルが押し寄せて「ウォンの強気」につながり、逆に輸出業者に打撃を与える現象が起きている。

韓国銀行は4日、「3月の国際収支(暫定値)」の発表を通じて、去る3月の経常収支黒字が103億9000万ドルに達し、昨年3月の73億2000万ドルよりも41.9%増えたと明らかにした。 2月よりは39億5000万ドル増えた。

特に3月の輸出は前年同月比で8.4%減ったが、輸入は16.8%減少し、輸入の減少率が輸出の2倍に達した。経常収支の黒字が大きな幅で増えた影響などで、今年に入って対ドルでウォンは2.8%上昇した。

このようなウォンの上げ幅は、主要32カ国の通貨のうち台湾ドル(3.9%)、スイス・フラン(3.5%)に続き3番目に高い水準だ。日本円はドル=119.46円から118.85円に、0.5%切り上げされるにとどまった。

物価変動を考慮し算出する実質実効為替レートにおいても、ウォンは2年前のバーナンキ前連邦準備制度理事会議長がはじめて量的緩和終了を示唆した以後、主要新興国の中で事実上で唯一上昇したと分析された。サムスン証券が国際決済銀行(BIS)の毎月の実質実効為替レートを分析した結果、今年の3月の韓国ウォンの実質実効為替レートは113.46で、バーナンキ前議長の発言が出る前の2013年4月の102.01よりも11.2%上昇した。
  • 毎日経済_ソ・ドンチョル記者/キム・テジュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-05-04 17:30:16




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