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サムスン重工業、城東(ソンドン)造船海洋を支援


  • サムスン重工業、城東(ソンドン)造船海洋を支援
韓国3大造船会社の一つであるサムスン重工業は来月から最長7年間、流動性危機の企業である城東(ソンドン)造船海洋に営業・購買・生産・技術部門を支援することにした。ソンドン造船海洋はサムスン重工業を通じて安定した受注量を確保し、コスト競争力と技術力、生産管理能力を高めて経営正常化の可能性を高めることができる転機を整えた。サムスン重工業も慶尚南道・統營(トンヨン)市所在の194万4000平方メートル規模のソンドン造船海洋の「スマートヤード」を活用してブロック製作の柔軟性を高め、大型船舶と中型船舶をあわせた営業力を備えることが期待される。

1日、李徳勲(イ・ドクフン)輸出入銀行頭取はソウル市汝矣島(ヨイド)の本社で記者説明会を開き、「去る8月31日午後遅く、輸出入銀行とサムスン重工業は巨済造船所で会見し、ソンドン造船海洋の経営正常化を支援するための経営協力の協約を結んだ」と明らかにした。経営協力協約は2011年に大宇造船海洋が大韓造船を、1999年に現代重工業がハルラ重工業を委託経営したものと類似の概念だが、今回のサムスン重工業とソンドン造船海洋間の経営協力協約はこれまでの委託経営とは期間・方法面で違いがある。

まず経営協力期間が基本4年に追加3年など、最長7年とされた。 4年間の経営協力を経て、もう一度経営協力期間の延長が可能だという話だ。洪栄杓(ホン・ヨンピョ)輸出入銀行専務は、「造船産業は船舶引き渡しまで1年半~2年かかる中長期サイクルを持つ産業」だとし、「サムスン重工業が持つ造船能力を十分に伝授できる期間は3年以上と考え、そこに1年を加えた」と説明した。

これまでの委託経営が結婚を控えた婚約のように、委託経営を経て委託経営の終了後に大型造船会社が中小型造船会社を買収する方式につながる構造だとした場合、今回の経営協力協約は一種の「契約恋愛」に近い。引受を前提にした「義務引受条件付」や、大型造船会社の中小型造船に対する出資のような負担が協約の内容にないからだ。

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  • < サムスン重工業の売上高・損益 / 城東造船海洋の売上高・損益 >

サムスン重工業は今回の委託経営を通じて、中型船と大型船舶を同時に発注する船主を攻略することによって市場対応力を高め、受注船をソンドン造船海洋と外注契約することにより、設備運営の柔軟性を増やす方針だ。ソンドン造船海洋はサムスン重工業の営業力を土台に安定した受注量を確保するだけでなく、コスト競争力、技術力、生産管理能力を強化する方針だ。独自の生存力を確保した後、中型造船会社として再出発するか、サムスン重工業などに売却するかは決定されていない。輸出入銀行とサムスン重工業の双方ともに、サムスン重工業のソンドン造船海洋の買収可能性に対しては言葉を慎んでいる状況だ。

ソンドン造船海洋は、サムスン重工業が今月初めに出す5年間の中・長期経営計画を土台に独自の経営協議会の議決を経て、早ければ来月初めにサムスン重工業と経営協力に着手する予定だ。この計画に基づいて、輸出入銀行は貿易保険公社をはじめとする他の債権団に新規資金の支援などを説得する予定だ。去る8月末の時点でソンドン造船海洋の貸出残高は1兆1322億ウォンだ。

現在、空席のソンドン造船海洋社長は別途に幹部推薦委員会を経て、サムスン重工業と輸出入銀行、構造調整当局などとも疎通できる人物が内定されるものと思われる。

サムスン重工業は最近、海洋プラントの受注減少で鉄鋼の購入量が減っているが、ソンドン造船海洋との共同購入で大量購入によるメリットを期待している。長期的に造船業が活況に転じたときに、サムスン巨済造船所は不足しているヤードを、すぐ隣のソンドン造船海洋で補うことができる利点がある。サムスン重工業は110万坪(363万6363平方メートル)規模のヤードを保有しているが、造船ビッグ3の中では最も規模が小さい。統營に位置するソンドン造船海洋は、サムスン巨済造船所と向かい合う場所に位置しており、メガブロック組立工程をソンドン造船海洋に与えれば運搬費を節約することもできる。

また、韓国最大のグループ系列会社であるサムスン重工業は、困難な時期にも財政難に陥っている中堅企業の再生を助けることで、船主らと国民に共生企業というイメージを刻み込む無形の利益も得た。

イ・ドクフン輸出入銀行頭取は、「ソンドン造船海洋は統營市の輸出で91%を占め、集団雇用規模は2万4000人であり、受注量基準では世界9位の造船所」だとし、「地域経済に占める比重を見るとき、個別の造船会社に対する単純支援を越えて、長期の市場低迷に苦しんでいる大韓民国の造船産業に新しい転機を用意するために今回の案を出した」と強調した。
  • 毎日経済_チョン・ボムジュン記者/チョン・ソグ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-09-01 17:27:42




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