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街路樹キル、地元ブランドの角逐の場に


  • 街路樹キル、地元ブランドの角逐の場に
去る10日に訪れた街路樹キル(カロスキル)はマーズ(中東呼吸器症候群)が克服されたことを証明するように、平日にもかかわらず中国・日本・香港などから来た観光客でいっぱいだった。チウリンさん(32)は「明洞のように騒がしくなく、より洗練された韓国人女性をたくさん見ることができるので街路樹キルを好むほうだ」とし、「多様な韓国ブランドがいっぱいあって、ネイルサービスなどの美容関連サービスも多くて良い」と語る。この日、チウリンさんは朝から午後まで7時間を街路樹キルにとどまって、アリタウム、VDLなどのビューティーブランドのロードショップと、LF(旧LGファッション)が運営する「around the corner(アラウンドザコーナー)」、サムスン物産ファッション部門の「8ight Seconds(エイトセカンズ)」などをつぎつぎに回って、数百万ウォンぶんをショッピングした。

ソウル市新沙洞にあるファッションストリート「街路樹キル」は、KビューティとKファッションのメッカとして変貌している。

第1世代の街路樹キルが小さな個人運営のショップ(ソーホーショップ)とカフェなどが主だったならば、第2世代の街路樹キルは大型SPA(製造・流通一括)ブランドと輸入中低価ブランドが潮がさすように押し寄せてきた。いま第3の転換期を迎えた街路樹キルは、団体ではなく個人観光を好むおしゃれなヨウカー(中国人観光客)をターゲットとした、韓国の地元ブランドの角逐の場となっている。

12日、毎日経済新聞が街路樹キルのメインストリート商圏を分析した結果、全体の店舗のうちの半数以上が地元ブランドだった。

KビューティのリーダーであるアモーレパシフィックとLG生活健康が街路樹キルのメインストリートに相次いで店を出し、ネイルサービスなどのヨウカーを狙った様々なサービスや製品で注目を集めている。サムスン物産ファッション部門が運営するSPAブランドのエイトセカンズは、自社ブランドの店舗では3番目に大きい大型店をここに出した。イタリア出身のファッションデザイナー兼建築家のレナート・モンタネールが直接デザインした建物が印象的なEXRの旗艦店、CJが運営するドラッグストアのOLIVE YOUNG(オリーブヤング)、ロッテが運営するドラッグストアのLOHB's(ロブス)などがこの路地に相次いで場所をとった。少し前には国産ODMハンドバッグブランドのシモーヌが、世界初のハンドバッグ博物館というタイトルをつけた「シモーヌハンドバッグ博物館」の中に独自ブランドの0914売り場を正式にオープンした。

これまで「団体観光」に代弁されたヨウカーショッピングは、最近になって個別観光に転換する動きが見えつつ、街路樹キルもあわただしくなるようすだ。主なターゲットはショッピングを遊びと考えている20・30代の女性だ。このため、高価な高級ブランドは街路樹キルでは見当たらない。しかし、団体観光が中心の明洞と差別化するために、ショッピング自体の楽しさという要素を高めようと努力することが特徴だ。

まずは規模で勝負する明洞とは異なり、「ショッピングの遊び場」としてこの街を位置決めすることが、この商圏に進入したブランドの共通戦略と見ることができる。まだ国内の個人事業者が運営する保税ショップが相当数ここに残って命脈をたもっていることも、このような楽しみの要素を加える部分だ。オンラインをベースに成長し、今やユカーも知っているブランドとなった「naning9(ナンニング)」は、ここ街路樹キルに衣類ではなくライフスタイル製品を販売する「NEUF HOTEL(ヌフホテル)」をオープンし、下着ブランドのヴィーナスは若年層を狙った別ブランド「solb(ソルブ)」売り場をオープンし、再起を夢見る国産スポーツブランドのEXRは今までとは全く雰囲気の違う旗艦店を出して、衣料販売とギャラリー展示を兼ねたスペースとしてここを活用している。アモーレパシフィックの流通チャネルであるARITAUM(アリタウム)も、ここ街路樹キルではネイルタッチサービスを行うなど、さまざまなマーケティングを進めている。
  • 毎日経済_パク・イネ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-11-12 19:53:49




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