トップ > 数字経済 > マーケット > 新世界、英国「Boots」と手を組んでドラッグストア韓国進出

新世界、英国「Boots」と手を組んでドラッグストア韓国進出


  • 新世界、英国「Boots」と手を組んでドラッグストア韓国進出
  • < 国内の主要ドラッグストア店舗数 >

新世界は英国「ブーツ(Boots)」と手を組んで、本格的にドラッグストア(ヘルス&ビューティーショップ/薬局とコンビニを合わせた形の店舗)市場の拡大に乗り出す。これまでドラッグストア事業で事実上は苦汁を飲んだ新世界が、世界的なドラッグストアと手を組んで繰り広げる再挑戦であるだけに、国内ドラッグストア市場にも一定部分の版図の変化は避けられない見通しだ。

15日、業界によると新世界は現在自社で運営中のドラッグストア「ブンス(BOONs)」をたたみ、ブーツと手を組んで新しいビジネスを展開する。新世界は昨年から約1年間、ブーツの韓国進出を準備してきたという。具体的な進出方法などに対しては両社が現在議論中で、早ければ来年に本格的に事業を開始する予定だ。

新世界の関係者は、「新世界は昨年初めからBTF(ブーツタスクフォース)というチームを置いて、ブーツと実務を中心に議論してきた」とし、「より具体的な絵を描くために、今年から関連チームをブーツ事業部門に拡大した」と語った。

新規事業を陣頭指揮する首長には、新世界DF(Duty Free)で新規事業TFを任されて免税店誘致に乗り出していたチョン・ジュノ副社長を選んだ。チョン副社長は新世界インターナショナル出身で長く海外ブランドと協業してきた、新世界内部で「海外事業通」と呼ばれる人物だ。

ブーツは約130年の歴史を持つ英国最大規模のドラッグストアで、タイや台湾などのアジアにも進出している。昨年末には米国最大のドラッグストアチェーンのウォルグリーン(Walgreen)がブーツを買収した。ウォルグリーンはブーツ買収以後、社名を「ウォルグリーンブーツアライアンス(WBA)」に変更し、昨年10月にはライト・エイド(Rite Aid)社まで買収して世界1位のドラッグストア企業となった。

新世界の今回の挑戦は、実は初めてではない。新世界は2012年に独自のブランド「ブンス」を出店し、ドラッグストア事業を開始した。当時、ブンスは新世界の新規事業として野心満々で誕生した。いとこの間柄である李在賢(イ・ジェヒョン)CJ会長とのドラッグストア対決として関心を集めた。しかし3年間で合計7ヶ所の売り場を出すにとどまり、流通強者という新世界の名声にむしろ傷をつける存在になった。

現在、韓国のドラッグストア市場は1999年にオープンしたCJ「オリーブヤング」が総532店を運営し、独歩的な1位の座を守っている。 2位のGS「ワッスンス」(111店)やロッテショッピングが運営している「ロプス」(51店)に比べてもブンスはかなり落ちる後発走者だ。

今回のブーツとの事業提携は「ブンスの敗因を調査するように」という、チョン副会長の特命とも無関係ではないという分析が出ている。新世界の関係者は「今のような状況では、新世界の内部でも大きな収益を出すためにというよりは、スタディの次元で接近すると見るのが正しい」と説明した。

業界関係者は「事実、ブンスをはじめ韓国ドラッグストア事業者のほとんどは利益を出せない状況だ」とした。

実際に、国内のドラッグストアは高い賃貸料に比べて途方もなく低い客単価(顧客ごとの売上げ)で苦戦している。多くのドラッグストアがソウル市の明洞や江南などの、賃貸料の高い地域に位置しているからだ。カフェベネはこれまでにドラッグストア「ディセンバーストア24」をローンチし、1年もたたず事業をたたむこともした。

しかし、ドラッグストア市場は今後成長が続くというのが一般的な観測だ。 1人世帯とシングル族の拡大とかみ合って若い女性の消費が増え、ドラッグストアに有利な消費環境が継続して造成されるという予測だ。
  • 毎日経済_ソン・イルソン記者/イ・セボム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-12-15 23:43:17




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア