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現代自動車のエコカー「アイオニック(IONIQ)」 国内販売3倍に増加

現代・起亜自、グローバル市場ではフォード抜いてビッグ4に 

  • 現代自動車のエコカー「アイオニック(IONIQ)」 国内販売3倍に増加
  • < 2015年グローバル完成車メーカーのエコカー販売 >

2020年までにエコカーの分野で世界的な「ビッグ2」へ跳躍するという、現代・起亜自動車グループの野心的な目標が可視圏の中に入ってきた。 8日、韓国自動車産業研究所によると現代・起亜自動車は昨年、グローバルなエコカー販売でフォードを抜いて第4位に入った。特にエコカー5位圏メーカーの中で唯一販売量の増加を記録して、善戦はさらに目立った。

昨年、現代・起亜自動車はハイブリッド車6万4383台、電気自動車(EVカー)8651台、プラグインハイブリッド(PHEVカー)306台、水素燃料電池車252台などの、エコカー総7万3592台を販売した。 2014年(7万184台)よりも4.9%増加した実績だ。特にEVカーの販売好調が目立った。 8651台を販売し、前年(1639台)よりも5倍以上に増えた。 2014年5月に発売された「ソウル」EVカーが、西ヨーロッパと米国などで本格的に販売され始めたことによる影響と分析される。

トヨタが108万2000台を販売して第1位を維持したが、前年(118万4000台)に比べて8.6%減少した。 2位を記録したホンダも、前年(27万3000台)よりも15.4%減少した23万1000台にとどまった。ルノー・日産は14.2%減の8万1000台を売り、昨年は第4位だったフォードは21.5%減少して第5位に後退した。

グローバルでのエコカー販売は199万2000台で、前年(195万1000台)対比で2.1%の成長にとどまった。 20%前後の成長率を見せた近年の急成長と比較すると低調な成績表だ。国際原油価格の下落によってエコカーの燃費の魅力がうすまったうえに、トヨタ「プリウス」などの人気モデルの老朽化が主な理由として分析される。業界関係者は、「トヨタ、ホンダ、フォードなどの、ハイブリッドカーの主力モデルの販売依存度が高い上位メーカーは、モデルの老朽化にともなう販売不振の深化でシェアが全体的に下落した」と説明した。

地域別では、米国と日本がそれぞれガソリン価格の下落と消費税引き上げの影響でエコカー市場が停滞した一方で、欧州では40%、中国は2倍以上に増加して対照を成した。

今年のエコカー市場は再び成長傾向を回復し、前年よりも17.8%増加した234万6000台の販売を記録すると予想される。現代自動車の「アイオニック(IONIQ)」と起亜自動車の「ニーロ(Niro)」、トヨタ自動車の「プリウス」の4世代モデル、GMの「ボルト(Chevrolet Volt)」など競争力のある新車が続々と登場している。

国内市場を見ると、アイオニック・ハイブリッドは初出荷された1月の販売台数は493台に過ぎず、懸念を醸し出したが、2月には1311台で3倍近くに増加し、上昇傾向に乗り始めた。内需市場全体のボリュームも大きくなっている。先月、アイオニックをはじめとする国産のエコカーは2923台が売れ、前月(2291台)比で27%成長した。

現代自動車は今年、アイオニックのEVモデルとプラグインハイブリッドモデルを発売し、市場を先導していく方針だ。

アイオニックEVモデルは今月中旬、済州島で開かれる「国際電気自動車エキスポ」を期して発売される。起亜自動車も今月末、ハイブリッドモデルの小型スポーツ多目的車(SUV)「ニーロ」を国内に登場させる。

現代・起亜自動車の関係者は、「1月のアイオニックの販売量が期待に及ばず、心配が多かったのは事実」だとし、「弾みをつけたアイオニック・ハイブリッドカーの販売に拍車をかけ、年間国内販売目標1万5000台を達成したい」と語った。現代・起亜自動車は2020年までにエコカーのラインナップ全26モデル以上をそろえ、エコカー市場でのシェアを10%まで拡大する計画だ。
  • 毎日経済_ノ・ウォンミョン記者/パク・チャンヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-03-08 17:50:56




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