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LGディスプレイ、ベンツ・トヨタにも供給...年間40%成長し、日・台湾メーカー追い越す

車両用ディスプレイで1位を見下す 

  • LGディスプレイ、ベンツ・トヨタにも供給...年間40%成長し、日・台湾メーカー追い越す
LGディスプレイが技術力を基盤に、高級車の車両用ディスプレイ市場を席巻している。

2003年からダイムラー・ベンツなど欧州高級車メーカーにディスプレイを供給し始めたLGディスプレイは、最近トヨタ、ホンダ、現代・起亜自動車、GMなどの世界有数の自動車メーカーへの供給を開始し、車両用ディスプレイ市場で頭角を現わしている。

特に昨年は「鄭夢九会長の車」として知られた、起亜自動車のK9にLGディスプレイのセンターディスプレイ装置と後部座席のエンターテイメント装置を供給してさらに有名になった。

LGディスプレイ車両用ディスプレイ担当のシン・ジョンシク常務は、「車両用ディスプレイ市場は製品の供給サイクルが長いため、すでに2018年物量の半分以上の注文はすべて終わった状態」とし、「10年以上の市場の信頼を積んだぶん、毎年30~40%成長していけるだろう」と見通した。

ディスプレイサーチの集計結果によると、昨年末時点での車両用LCDパネルのシェア(売上高基準)は、台湾イノルックスが1位(21.8%)を走る中、日本のシャープ(20.3%)、ジャパンディスプレイ(19.5%)などが2位と3位を占めている。LGディスプレイは15.3%でその後に続いている。サムスンディスプレイは車両用市場ではいまだに存在感を現わせない状態だ。

LGディスプレイは今年の売上目標を5億ドルとし、2016年には10億ドル、2018年には20億ドルまで達成できると野心的な計画を出した。2年で100%ずつ成長するわけだ。これによって、近いうちに台湾・日本企業を飛び越えて業界1位に登り詰めることができると見込んでいる。

シン常務は、「自動車市場が年間5%成長するなら、自動車ディスプレイの市場は14%ずつ成長している」とし、「台湾メーカーに比べて品質力に優れ、日本のメーカーに比べ供給安定性が高いため、LGディスプレイが十分に追いつける状況」と自信を見せた。

消費者がすでにスマートフォンやタブレットPCなどを通じ、高品質のディスプレイパネルに接しているはずなので、車両でも似たようなレベルの高給製品を望むという話だ。

さらに、さいきん日本のディスプレイメーカーが経営難に陥って、LGディスプレイにはむしろ好機となった。車両用電装部品の製品開発から供給まで5年以上かかる点を考えると、安定して製品の開発・供給が可能なLGディスプレイに自然に注文が殺到するしかない状況だ。

実際、いま出てくる部品はすでに3~4年前に注文が終わった製品だ。テレビやスマートフォンに使われるディスプレイパネルに比べると、車両用製品は開発から供給までの時間が2~3倍以上かかるわけだ。しかし、一度受注したら長期的に供給が可能なため、それだけ売上に安定して寄与できる。

シン常務は、「車両用市場での核心は経験と品質」だと言い切った。車両部品の特性上、品質や生産で一つでも問題が発生した場合、完成車全体が出庫ができないからだ。結局、どの会社にどれほど供給したのかという経験が今後の業績を左右するという話だ。LGディスプレイが2003年に車両用ディスプレイ市場に進出して10年めに市場席巻を目標にするのも、今はそれだけ経験を積んだという傍証だ。
  • 毎日経済_ハン・エギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-03-03 17:23:06




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