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シャネルが撤収した場所で「后」が成果出す…免税店の活性化に貢献


  • シャネルが撤収した場所で「后」が成果出す…免税店の活性化に貢献
  • < 全国の免税店の中核になった「后」/ 2015年免税店の売上上位 >

Kビューティーがソウル市内の免税店の風景を変えている。 業界によると20日、ソウル市三成洞に位置するロッテ免税店コエックス店のシャネルの場所にLG生活健康の「后」と「秀麗韓」が入店し、閑散としていた店が喧騒を見せている。

「后」と「秀麗韓」は、もともと地下2階に位置した化粧品ゾーンに入店していた。その後、規模が小さく狭くて商売にならないという理由から店を引き上げたシャネル・コスメティックの場所に、追加で店を1店舗ずつオープンして「デュアル店舗」として運営している。

現在、「后」と「秀麗韓」が追加で入店した地下1階は高級ブティックゾーンだ。ふつうは化粧品が店を出す場所ではないという話だ。さらに建物の構造上、エスカレーターに乗って上がってくるとすぐ目に入ってくる位置で、「ミョンダン(明堂)」にあげられる場所だ。

すぐ隣には数億ウォン台の高級時計「フランク・ミュラー」などが位置している。このためシャネルが入店したときに、「シャネルだからこの場所を得た」という話が出回るほどだった。

この場所を2014年末、LG生活健康の「后」と「秀麗韓」が自分のものにしてからは、閑散としていた免税店地下1階の風景も変わった。中国人観光客が100ドルを遥かに越える「后」「拱辰享」セットなどを両手にいっぱいかかえて数十個ずつ買っていく姿を容易に目にすることができた。商売がうまくいかず苦戦していたロッテ免税店コエックス店の「孝行店」になったわけだ。店舗が2つに分かれたことから、もともと地下2階のコスメゾーンで購入を、地下1階のブティックゾーンにある店では相談を受ける姿もありふれて見ることができる。店が2つずつあるにもかかわらずにぎやかな「后」をはじめとするKビューティーブランドとは異なり、海外ブランド品や化粧品売り場は客がなく閑散としている。

実際にクリスチャンディオールやランコムなど伝統的ブランド化粧品売り場は、韓国人の顧客数人が行ったり来たりするだけで閑散としたものだ。一方、后や雪花秀などの人気のある韓国化粧品ブランドの店舗はもちろん、ロードショップブランドのスキンフード(SKINFOOD)とネイチャーリパブリック、マスクパックブランドのメディヒール(MEDIHEAL)まで、中国人で足の踏み場もないほど混雑する。ロッテ・コエックス免税店が新たに用意した「ゲット・イット・ビューティー(GET IT BEAUTY)」ゾーンは、CJ E&Mのオンスタイル(On Style)チャネルで放映された番組に登場した国内の化粧品を販売している異色空間だが、若い20代中国人女性のあいだで反応が良い。

実際に、この免税店の売り上げ1位は后や雪花秀など、韓国の化粧品であることが知られている。よしんばロッテ・コエックス免税店だけでなく、国内の免税店市場全体でルイ・ヴィトンなどが占めていた売上げ1位の座は、后や雪花秀などがうばって久しい。全国免税店の売り場の数も、后が44店舗と雪花秀が31店舗で、20店舗未満のシャネルに比べてはるかに多い。

業界関係者は、「ロッテ免税店コエックス店自体が他の免税店に比べて狭いし観光客も少ないことから、シャネルがコスメ売り場を撤収させたことは知っているが、その場所でKビューティーの代表走者である后が良い成果を出しており、示唆するところは大きい」とし、 「いまや化粧品ではシャネルに比べても競争力の面で押されないという傍証」だと説明した。
  • 毎日経済_パク・イネ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-06-20 20:45:47




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