トップ > 数字経済 > 企業 > 世界的な低成長の中で一人成長するインド…サムスン・LG家電も攻略に速度

世界的な低成長の中で一人成長するインド…サムスン・LG家電も攻略に速度

「走る象に乗ろう」 

  • 世界的な低成長の中で一人成長するインド…サムスン・LG家電も攻略に速度
国内家電業界はインド市場の攻略にアクセルペダルを踏んでいる。特化製品の発売から特化マーケティングまで、12億の人口に向けたこだわり作戦が本格化している。業界によると19日、この日にサムスン電子消費者家電(CE)部門はインドで戦略会議を開き、今年の後半のインドと東南アジア市場の攻略について議論した。これには尹富根(ユン・ブグン)CE部門代表(社長)をはじめ、テレビを担当する金炫奭(キム・ヒョンソク)映像ディスプレイ事業部長(社長)と徐丙三(ソ・ビョンサム)生活家電事業部長(副社長)など、CE部門の首脳部が集結した。

サムスン電子は「メイクフォー・インディア(Make for India)」というスローガンを掲げ、インド市場の拡大に力を入れている。去る5日にはテレビの新製品44モデルをインドで発売し、特化した製品を通じてインドの消費者攻略に乗り出した。

代表的な製品はインド市場に特化した「ジョイビートテレビ」だ。インドの消費者は音楽や映像を、家族・友人と一緒に楽しむのが好きだ。このため騒音の中でも歌や音楽をクリアに楽しむことができるように、基本のスピーカーに加えて高音部を担当する「ツイーター」をテレビに追加で装着した。

また、インドの国民スポーツであるクリケットの好きな消費者のための機能もテレビに搭載した。インターネット接続が可能なスマートTVに設置された「クリケットマニア」アプリケーション(アプリ)を使用すると、他のテレビ番組を見ながら好きなチームのクリケットの試合結果をリアルタイムで確認することができる。

サムスン電子はテレビの販売を拡大するために最近、インドのフリップカート(Flipkart)を新しいパートナーに迎えた。インドのアマゾン(Amazon)と呼ばれるフリップカートは、インド最大の電子商取引サイトだ。コンサルティング会社であるATカーニーによると、インドの電子商取引の規模は2014年の約38億ドルから今後5年間で21%成長し、世界の平均を上回ると予想される。

サムスン電子は今回の戦略会議で、1ドア冷蔵庫と小型テレビや半自動洗濯機などの、インドの消費者をターゲットに特化した生活家電製品の販売を拡大するための戦略も議論した。サムスン電子は野菜をたくさん食べるインド人の食性に合わせ、冷凍庫を冷蔵室に切り替えて使用できる「コンバーチブル冷蔵庫」を披露したし、洗濯機の上に小さな洗濯板を設置して下洗いができるようにした「アクティブウォッシュ」洗濯機も、メイクフォー・インディアのための作品だ。

LG電子も最近、インド特化製品である「蚊いぶしTV(Mosquito Away TV)」などを披露し、市場拡大に乗り出した。この製品は蚊の嫌いな超音波をテレビから発射して蚊を追い出す。超音波は人には聞こえないのでテレビ視聴を妨げない。 LG電子は蚊のためにマラリアなどの様々な病気が頻繁するインドをはじめ、フィリピンとスリランカなどの東南アジア地域でもこの製品を発売する計画だ。

LG電子が最近発売した高出力オーディオ「X-ブーム(X Boom)」もインドで良い反応を得ている。この製品は最大出力が4800ワットに達し、パーティーやイベントなどに適しているという評価だ。

最近、サムスンをはじめとする国内家電業界がインド市場を積極的に攻略することは、世界市場で唯一高成長を持続しているところだという判断からだ。中国はすでに成長勢が鈍化したし、米国の成長は遅い一方で、欧州は回復の兆しを見せたがブレクジット(英国の欧州連合離脱)以降は景気が大幅に折れた。

一方、インドは家電製品の明確な成長の可能性が見える。

テレビは国民の10人のうち8人以上がまだCRTテレビを見ており、買い替え需要が豊かで、冷蔵庫は持っていない家庭の方が多い。また、中間層が急激に増えて高級製品の需要も増加している。

世界的な低成長基調の中でも、インドは今年7%台の経済成長を達成すると予想される。 KOTRAはインドの消費財市場が2020年には1兆ドルの市場に立ち上がると見ている。
  • 毎日経済_イ・スンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-07-19 20:15:50




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア