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ロッテデパートの破格戦略…ファッション専門店に続き家具専門店もオープン


  • ロッテデパートの破格戦略…ファッション専門店に続き家具専門店もオープン
  • < 弘大入口の商圏にあるファッション専門店エルキューブの売り場 >

国内百貨店業界では最初に専門店事業に参入してきたロッテデパートは、領土の拡張に乗り出す。ファッション専門店に続き、家具などを売るリビング専門店事業を開始するわけだ。またファッション専門店も、今年中に店舗を大幅に増やすことにした。

20日、流通業界によるとロッテデパートは最近、専門店事業を大幅に拡大することを決定し、現在は1ヶ所にすぎない専門店を今年中に4ヶ所に増やす計画を整えた。専門店とはすべての種類の商品を販売するデパートとは異なり、限られた種類の商品に特化して専門的に販売する小売店をいう。

先立ってロッテ百貨店は、売上げ停滞状態に陥ったデパート危機の克服策のひとつとして専門店事業を実施することを決定し、3月にソウル市弘大入口にファッション専門店「エルキューブ(el CUBE)」をオープンした。しかし、ロッテグループと関連した悪材料が大きくなるにつれて専門店事業は停滞した。

そこでロッテデパートはファッション専門店に続き、厨房器具などの生活用品や家具などを販売するリビング専門店を導入することにした。ロッテ百貨店の初のリビング専門店の場所は世宗(セヂョン)市になることが分かった。新都市の場合、家具や生活用品などの品目に対する需要が高いと判断したからだ。ロッテデパートが世宗市に作るリビング専門店は、11月頃にオープンする予定だ。店舗の規模はファッション専門店よりも大きい3000平方メートル(約900坪)前後と予想される。

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  • < デパートが作る最初の専門店エルキューブ >

世宗市は人口が着実に増加している状況だが、ショッピングのインフラは適切に整えられていない。世宗市によると、市全体の人口(外国人を含む)は市の発足直後の2012年7月末時点の10万3127人から今年は23万人(6月末)に増えた。しかしデパートは1カ所もなく、ホームプラスとイーマートなどの大型マートだけが進出している。流通業界の関係者は、「世宗市は新しい人口が継続して流入しており、引っ越し需要などが多いが、家具や家の中のインテリア小物を購入するふさわしい場所がなかっただけに、リビング専門官ができた場合は客を集めることができるだろう」と語った。ロッテ百貨店は今後、新都市などを中心にリビング専門館を拡大する計画だ。

ロッテ百貨店の専門店1号だったファッション専門店「エルキューブ」もフォローアップに乗り出す。カロスキル(街路樹キル)など、ソウル市内の主要商圏に2号店と3号店を今年中にオープンする予定だ。

弘大商圏に位置するエルキューブ1号店は、20・30代の若い層が好むブランドを集めたファッション売り場だ。去る3月にオープンして以来、19日までに約29万人が店を訪れており、累積売上げは23億ウォンを記録した。ロッテ百貨店の関係者は、「国内で初めて専門店を試みたが、売上げが目標を105%超過達成して巡航している」とし、「外国人観光客の売上げも全体の売上げのうちの30%に達し、百貨店本店よりも10%ポイント以上高い」と説明した。

特にエルキューブの主要な目標だった若い顧客層の攻略も成功したという評価を受けている。年齢別にみると20・30代の顧客が全体の80%を占めており、20代の顧客の売上げの割合も50%を超える水準だ。既存の百貨店の20・30代の顧客構成比が38%であることと比較して40%ポイント高い数値だ。

このようにロッテ百貨店が専門店事業に速度を加える背景には、大型店を中心とした百貨店業態が飽和状態に達しただけに、専門店という新しい流通チャネルを導入してニッチ市場を攻略するという戦略が敷かれている。

韓国よりも先にデパートの売り上げ低迷を経験した日本の場合、先頭走者だった伊勢丹百貨店が2012年からイセタン ミラー(高級化粧品)、イセタンサローネ(高級品雑貨など)など113の専門店を運営し、3000億ウォン(2015年)の売上げを上げて市場に定着した状態だ。
  • 毎日経済_ソン・イルソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-07-20 17:37:23




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