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江南に海外名品・食品館の風

第2ロッテワールドに伊「PECK」入店…現代・新世界・ガレリアと競争 

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来年、開館するソウル・蚕室ロッテワールドタワー(第2ロッテワールド)にイタリア最高の名品食品館が入店する。高級食品の消費を惜しまない江南商圏を狙ったもので、同じような海外ラグジュアリー食品館を運営中の新世界百貨店江南店と現代デパート貿易センター店とで熾烈な戦いを展開すると見られる。流通業界によれば29日、ロッテデパートは早ければ来年の上半期にオープンするエビニュアル蚕室店に、イタリア正統高級食品館「ペック(Peck)」を登場させる予定だ。

1883年、イタリアのミラノで精肉店として出発したペックは、以後サラミソーセージと薫製肉専門店として名声を積み、現在はヨーロッパの美食家のあいだで現地最高の高級食料品店として認められているブランドだ。

各種チーズとソースからキャビア、フォアグラのような最高級の食材を扱うと同時に、このような高級材料を利用したレストランとバーも運営中だ。

現在、ミラノだけではなく日本の東京・大阪・京都などの主要都市に所在するデパート内に8ヶ所の売場を置いており、国内に店を開くことは今回が初めて。

ロッテは現在、イタリアブランド本社と単独ライセンス契約を通じ、ペック売場の国内独占営業権の確保を推進中だと伝えられた。

ロッテ蚕室エビニュアルが国内最初に登場させるペック売場は約250坪に食料品・青果・ワイン・レストランまで、4つのパートで構成される見込みだ。イタリア本社が現地で運営するすべての飲食売場を一ヶ所に集めたもので、食料品とワインの場合はイタリア売場で扱う製品と同一の最高級製品を揃え、青果売場では国内最高水準の品質基準をパスした新鮮食品だけを取り扱う予定だ。

このようにロッテが既存の名品ファッションブランドだけではなく、ラグジュアリー食品ブランドの誘致にも乗り出したのは、しだいに熾烈になる江南デパート戦争で、差別化戦略によって確実に優位をつかむためだ。

江南商圏では最近2~3年、新しい海外高級食品を扱うラグジュアリー食品店が相次いで店を開き、地域消費者の目線をよりいっそう引き上げた。

事実、2011年に新世界百貨店が江南店に米ニューヨークの有名食品店「ディーン・アンド・デルーカ 」売場をオープンしたことに続き、昨年はガレリア名品館が170の海外直輸入食材料を販売する「ゴメイ494」を登場させた。ここへ現代デパート貿易センター店も今年のリニューアルを通じ、国内外の有名デリ・ブランドを大挙誘致して乗り出した。

ロッテとしてはこのような高級食品に慣れた江南顧客を引き付けるための「強力な一発」が必要だったため、とうとう「美食」で有名なイタリアのラグジュアリー食品館を迎える特段の措置に乗り出したわけだ。

業界関係者は「景気低迷で全体的な売上げ不振に苦しむ状況でも、二桁の売上げ伸張傾向を続ける‘不況無風地帯’がまさにデパート食品館」だとし、「特に金遣いに余裕のある江南商圏をつかむための食品館戦争がますます激しくなっている」と説明した。
  • 毎日経済_キム・テソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2013-12-29 18:08:02




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