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韓国ベンチャー企業のLED照明、日本トヨタ生産工場を照らす


  • 韓国ベンチャー企業のLED照明、日本トヨタ生産工場を照らす
  • < ユ・ハンジェ代表が開発したLED照明を披露している >

国内新生ベンチャー企業が独自に開発したLED照明が、日本のグローバル自動車企業のトヨタの生産工場を照らす。

京畿道城南(ソンナム)市のルミグリーン(lumigreen)は、ユ・ハンジェ代表(55)が2013年に研究開発(R&D)に着手して開発したLED照明を今年5月にトヨタ生産工場に供給製品(190ワット・115ワット)登録を終え、今月から順次年間2万個以上を納品する。韓国のベンチャー企業で作られたLED照明が日本・名古屋と九州地区に位置したトヨタの生産工場20カ所を照らすというわけだ。これは、先立った1年以上の試験検証を通過した結果だ。

ルミグリーンは昨年6月、トヨタの子会社で日本の代表軽自動車ブランドであるダイハツの製造工場に製品を供給したことがある。ダイハツは既存に設置したLED照明が頻繁に故障を起こすと、製品を物色してルミグリーンLED照明のさまざまな利点に惹かれ、選択したと伝えられた。

ルミグリーンLED照明は、寿命が10万時間以上で非常に長いうえ、故障率は100万分の1以下で非常に低いことがわかった。さらに、最も重要な「光効率」が1ワット当たり165ルーメンで、1ワットあたり100ルーメンを少し上回る既存のグローバル企業の製品よりも30%前後優れたことが分かった。光効率は、消費される電気量(電力)に対する光の明るさがどの程度なのかを知らせる物理的な量を言う概念で、現在のグローバル照明業界の関心事は、「誰がより良い光効率を実現するか」にある。

このように、ルミグリーンLED照明が優れた性能を実現する秘訣は、「回路」技術にある。

発熱が多いLEDの特性を勘案し、高温の環境下でも内部部品を完璧に保護するように設計技術で特許を受けた。それだけ電気的特性が優れている。特に、配線器​​具(スイッチ)やリレーを使用して、照明器具をオン・オフする時、瞬間的に流れる大きな電流を意味する「突入電流(inrush current)」が非常に低い。

ユ・ハンジェ代表は、「突入電流の大きさと流れる時間がLED照明に影響を及ぼすが、ルミグリーンLED照明に装着されている回路は他社の製品に比べて突入電流が10分の1に過ぎないほど非常に低いのが特徴だ」としながら、「故障がほとんどなく、寿命が非常に長く、光効率まで優秀な理由がまさにここにある」と伝えた。ルミグリーンは、独特な回路製造技術に支えられ、従来のLED照明のプリント回路基板(PCB)に装着される10個以上のコンデンサ(電力貯蔵装置)を4個に大幅に削減し、照明の全重量も2キロ以内に軽量化することに成功した。

トヨタはダイハツで1年以上の実戦テストを経て、ルミグリーンの製品特性を確認し、日本全域にある20カ所以上の自動車生産工場にルミグリーンLED照明を順次装着すると伝えられた。

ユ代表は、「照明は買い替え需要が発生し次第、我々の製品を使用するだけに、今年の年間2万個から毎年徐々に増えるだろう」としながら、「これからトヨタがかかえている数多くの日本協力業者も攻略していくつもりだ」と付け加えた。

ルミグリーンは、日本の輸出が本格化する来年ごろに500億ウォン前後の売上を見込んでいる。
  • 毎日経済 ミン・ソクギ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-09-05 09:14:00




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