トップ > 数字経済 > マーケティング > 韓国のスクリーン野球場、米・日・台湾に輸出する

韓国のスクリーン野球場、米・日・台湾に輸出する


  • 韓国のスクリーン野球場、米・日・台湾に輸出する
スクリーンゴルフシミュレーター開発会社「GOLFZON」で有名なGOLFZONYUWONグループが、スクリーン野球市場に参入したことを知っている人は多くない。業界推定で全体スクリーン野球市場は、2015年は470億ウォン、昨年は2000億ウォン規模で急速に成長している。このような成長に乗り、GOLFZONYUWONホールディングスの100%子会社であるニューディンコンテンツは昨年2月、スクリーン野球シミュレーター「ストライクゾン」を発売して以来、1年で加盟100号店を突破して常勝疾走している。

ニューディンコンテンツの前身であるGOLFZONエンターテイメントは、元々オンラインゲーム事業をしていた。2014年11月にオンラインゴルフゲーム「オングリーン」などを発売したが失敗した。スクリーンゴルフとはビジネスの性格が異なるため、オンラインゲーム市場の状況に疎かったためだ。ニューディンコンテンツのキム・ヒョギョム代表(写真)は、「2014年当時、ゲーム産業は大規模なマーケティング費用によってゲームの順位が編成される流れだった」とし、「このような競争を追求するよりも、私たちが得意なことは何なのか悩み、空間事業についての経験を活用できる分野に方向を定めた」と説明した。悩みんだ結果がストライクゾンであるわけだ。

ストライクゾンの急速な成長には、国内スクリーンゴルフ業界1位のブランドであり、GOLFZONYUWONグループの系列会社であるGOLFZONが保有しているセンサー技術の助けが大きかった。GOLFZONのVR技術力と精巧なビジョンセンサーを基盤に、バットの軌跡とインパクト(バットがボールを当たる瞬間)、ボールのスピン程度までを検出する。一空間にビジョンセンサーを2数台利用することにより、国内スクリーン野球業界で初めてピッチングモードも備えた。キム代表は、「打撃だけでなくピッチングもできるように作ったことが、短時間で市場シェア2位に成長できた秘訣だ」と強調した。

老若男女がスクリーン野球を楽しめるようにするために、ストライクゾンは安全にも配慮した。耐久性が良く軽いスカンジウム材質のバットを男性・女性・子ども向けに別々に用意し、重いバットによってもたらされる負傷のリスクを減らした。硬いボールが負傷を引き起こす可能性があるという点にも着目し、台湾の会社と手を組んでふかふかした素材の「軟式球」を特殊製作した。

オン・オフラインが連動されているモバイル・アプリケーション(アプリ)で、スクリーン野球利用後も個人の記録とカスタム分析サービスを提供する。キム代表は、「訪問顧客の履歴データを独自に分析した結果、1日の店頭訪問者に占めるアプリ接続率が62%で反応が高い」とし、「今後はイベントなどのさまざまなマーケティング進行のためのツールとして活用する計画だ」と伝えた。

ニューディンコンテンツは、ストライクゾンを今年にスクリーン野球市場の占有率1位企業に成長させ、海外進出も推進するという目標を立てた。GOLFZONの「ナスモ(私のスイングの姿)」と類似したコンテンツを第1四半期中に発売し、より積極的なオン・オフラインマーケティングで、年内加盟店200店を達成する計画だ。今年上半期には台湾地区内に1号店を立ち上げる。キム代表は、「遅くとも4~5月に台湾に初の店舗をオープンする」とし、「特別な遊び文化がない台湾にストライクゾンが安着すれば、米国・日本にも進出を推進する予定だ」と伝えた。
  • 毎日経済 チェ・ヒョンジェ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-02-20 17:12:56




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア