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ギャラクシーS8、放送機器レベルの「高速撮影機能」を搭載

■ 高速撮影機能を初搭載 

  • ギャラクシーS8、放送機器レベルの「高速撮影機能」を搭載
サムスン電子が今月末に米ニューヨークで公開する「ギャラクシーS8」に、高速撮影機能(High Speed Photography)が搭載されたことが確認された。 2台のカメラレンズを使用するデュアルカメラに対抗した技術で、DRAM半導体技術を融合させた秘蔵の武器になるものと見られる。

業界によると16日、サムスン電子はギャラクシーS8に1秒に1000枚近い写真を撮る機能を搭載する。毎秒120枚の写真を撮るAppleのiPhone 7よりも瞬間の捕捉を8倍も正確に行うことができる。放送レベルのスローモーション動画も、スマートフォンでも撮れるようになったわけだ。

これはカメラのイメージセンサーと半導体を製造する技術が合わさった結果だ。サムスン電子はイメージセンサーの画素部と回路部との間に、記憶装置であるDRAMを配置した。これにより、ケーブルなどで映像を転送するよりもはるかに速い速度で画像を転送・保存する、高度な技術が完成された。

業界関係者は、「スマートフォンでロト抽選動画を撮影すると、球に刻まれた数字などはぼやけるのが一般的だった」とし、「高速撮影機能が搭載されたギャラクシーS8では映像が歪む現象がなく、高速で回転する物体に刻まれた数字まで撮影が可能となる」と語る。サムスン電子は、競合他社のスマートフォンがデュアルカメラやカメラの画素数に執着するなかで、高速度撮影技術に注目してきた。このことから、サムスン電子はギャラクシーS8にデュアルカメラをあえて採用しなかった。 1年前に発売した前作のギャラクシーS7と同様の、1200万画素のシングルカメラを搭載した。

この技術は競合他社のデュアルカメラと比較すると違いが明確になる。最近、LG電子が発売した「G6」も昨年に発売されたV20と同様に、デュアルカメラ(1300万画素)が搭載された。

G6も撮影ボタンを押し続けると連続して100枚まで連写撮影が可能で、この写真を集めて動画のように加工することができる。アップルもiPhone 6Sプラスからデュアルカメラを搭載した。またLive Photos(ライブフォト)と呼ばれる機能を採用し、写真撮影時に前後1.5秒ずつ計3秒間のイメージをとりこみ、写真を見るときに自然な動きにみえる技術を搭載した。

業界関係者は、「サムスン電子のギャラクシーS8は単に撮影した写真をくっつけるレベルではなく、瞬間を高速撮影でとらえる技術であり、スマートフォンのカメラでは世界初となるだろう」と説明した。このほかにもサムスン電子は、ギャラクシーS8の前面にオートフォーカス機能を持つ800万画素のカメラを搭載した。また虹彩認識機能のために、前面に370万画素のカメラも別途に搭載した。指紋ボタンは背面カメラの横に配備される。多少は不便かもしれないが、顔認識機能を介して短所を補完した。サムスン電子は2011年、グーグルと合作したアンドロイド「Galaxy Nexus(ギャラクシーネクサス)」に顔認識技術を最初に導入している。

人工知能機能であるBixb(ビックスビー)を実行するために、新しいボタンも右に配備した。韓国語をサポートしていないLG電子のG6と異なり、ギャラクシーS8は韓国語でも利用できるように開発中だ。

ギャラクシーS8は、2つのモデルで発売される。 5.6インチと6.2インチのモデルが発売される。

画面サイズが大きくなったモデルは「ギャラクシーS8プラス」で、サムスンのフラッグシップモデルの中で初の6インチ大画面モデルとして発売される。

サムスン電子は米ニューヨークのリンカーンセンターと英ロンドンのヒアイースト(Here East)で、ギャラクシーS8公開イベントを29日(現地時間)に開く。ギャラクシーSシリーズはこれまで3月中に販売を開始したが、他のシリーズよりも一ヶ月ほど遅い。国内販売は4月中に開始されると予想。
  • 毎日経済_イ・ドンイ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-03-17 08:04:25




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