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ナノセル対クァンタムドット…テレビの画質論争に火をつけたLG電子
△写真＝去る17日、京畿道坡州（パヂュ）のLGディスプレイ工場で、研究者らが「ナノセルテレビ」の製造に使用される偏光板を見せている。 [写真提供＝LG電子]
「LG電子のナノセル（nano cell）テレビは（サムスン製）量子ドットテレビより進んだ技術です」。
去る17日、LG電子が京畿道坡州（パヂュ）にあるLGディスプレイ事業場で開催した記者懇談会は、奇妙な波紋と緊張感を呼び起こしている。 LGの「ナノセルテレビ」が今年の高級市場を狙った製品群であれならば、サムスンの「クァンタムドット（量子ドット）」テレビは一段階さらに高い超高級ファミリーだからだ。サムスンの最高級テレビがLGの中クラスのテレビよりも技術力で遅れているという話だ。
カン・ギョンヂンLG電子テレビ画質チーム研究員はこの日の懇談会で、テレビの画質技術の段階を4段階に区分した。現在、世界で最上級のテレビ技術はLG電子が生産している「有機発光ダイオード（OLED）」テレビであり、残りはすべて「液晶表示装置（LCD）」テレビというだけで、この中ではLG電子が今年新たに出したナノセル テレビが最も先進的な技術だと明らかにした。この次の技術が、サムスン電子が超高級テレビとして売っている「量子ドット」テレビだと紹介した。
実際に、カン委員は自分が発表したプレゼンテーション資料でテレビ技術の順序を「OLED - ナノセル - 量子ドット - LED」と明らかにした。サムスン電子が21日、国内で発売イベントを開く超高級製品の量子ドット技術を基盤にしたQLED TVを狙ったわけだ。カン研究委員は「OLEDは超高級で、ナノセルよりも一段階高いレベル。QLEDはLCDの進化した技術であるというだけで、自発光であるOLEDとの比較対象ではない」と明らかにした。カン研究委員はサムスンのQLEDテレビについて、「学界ではとんでもない話だという。真のQLEDテレビの商用化は5年はかかると思う」と語った。
ただしサムスンのQLEDテレビと直接比較して見たのかという質問には、「まだ発売していないので、（画質を測定して）みてはいない」と述べた。 LG側は昨年にサムスン電子が出した量子ドットテレビを基準に比較したという立場だ。
LG電子は、ナノセルは視野角や色再現率で量子ドットテレビよりも先進的な技術だと強調した。光の反射率も、従来品よりも30％以上減らした。
このようなLG電子の主張はテレビ市場で、これまで知られている競争構図をゆらす話だ。市場ではサムスン製QLEDとLG製 OLEDテレビを超高級製品に分類し、高級製品はサムスンMUとLGナノセルの競争構図として見ているからだ。
サムスン側は不快だという反応だ。まだ市場に投入してもいない製品を見ることもなく、事前に市場の競争構図を揺らそうという意図であるだけだという話だ。
サムスン電子の関係者は、「ナノセル技術は名前からして、サムスン電子のナノクリスタル技術を模した感じがする」とし、「2015年の後半に出荷した製品と、技術と原理が類似している」と語る。 LGディスプレイが中国のテレビメーカーと手を握って市場を拡大しようとする目的のために押している技術ではあるが、ナノ（nano／10億分の1メートル）と呼ばれることもパネルを覆う塗布液がナノ単位であるからだという説明だ。サムスン電子の関係者は「ナノセル技術は光を吸収する方式だから、ハイダイナミックレンジ（HDR）の時代には問題がありうる。例えば明るさを出すにはバックライトをさらに付ける必要があるため、電気代がさらにあがりうる」と付け加えた。
サムスンは「市中に出てきたナノセル製品を分析した結果、対応する価値がないと結論を既に下した」とし、「新製品が出てきたら市場で判断してくれるだろうと信じている」と語った。このように、サムスンとLGがテレビ市場をめぐり神経戦を行うのは、サムスン電子が今年に入って戦略をさっと変えたことも原因だという分析が出ている。昨年までテレビの画質を競ったサムスン電子が「これ以上の画質競争は意味がない」と、使いやすさに焦点を置く戦略に転換したためだ。
ナノセル対クァンタムドット…テレビの画質論争に火をつけたLG電子
「LG電子のナノセル（nano cell）テレビは（サムスン製）量子ドットテレビより進んだ技術です」。
去る17日、LG電子が京畿道坡州（パヂュ）にあるLGディスプレイ事業場で開催した記者懇談会は、奇妙な波紋と緊張感を呼び起こしている。 LGの「ナノセルテレビ」が今年の高級市場を狙った製品群であれならば、サムスンの「クァンタムドット（量子ドット）」テレビは一段階さらに高い超高級ファミリーだからだ。サムスンの最高級テレビがLGの中クラスのテレビよりも技術力で遅れているという話だ。
カン・ギョンヂンLG電子テレビ画質チーム研究員はこの日の懇談会で、テレビの画質技術の段階を4段階に区分した。現在、世界で最上級のテレビ技術はLG電子が生産している「有機発光ダイオード（OLED）」テレビであり、残りはすべて「液晶表示装置（LCD）」テレビというだけで、この中ではLG電子が今年新たに出したナノセル テレビが最も先進的な技術だと明らかにした。この次の技術が、サムスン電子が超高級テレビとして売っている「量子ドット」テレビだと紹介した。
実際に、カン委員は自分が発表したプレゼンテーション資料でテレビ技術の順序を「OLED - ナノセル - 量子ドット - LED」と明らかにした。サムスン電子が21日、国内で発売イベントを開く超高級製品の量子ドット技術を基盤にしたQLED TVを狙ったわけだ。カン研究委員は「OLEDは超高級で、ナノセルよりも一段階高いレベル。QLEDはLCDの進化した技術であるというだけで、自発光であるOLEDとの比較対象ではない」と明らかにした。カン研究委員はサムスンのQLEDテレビについて、「学界ではとんでもない話だという。真のQLEDテレビの商用化は5年はかかると思う」と語った。
ただしサムスンのQLEDテレビと直接比較して見たのかという質問には、「まだ発売していないので、（画質を測定して）みてはいない」と述べた。 LG側は昨年にサムスン電子が出した量子ドットテレビを基準に比較したという立場だ。
< 激突するサムスンとLGの今年のテレビラインナップ >
このようなLG電子の主張はテレビ市場で、これまで知られている競争構図をゆらす話だ。市場ではサムスン製QLEDとLG製 OLEDテレビを超高級製品に分類し、高級製品はサムスンMUとLGナノセルの競争構図として見ているからだ。
サムスン側は不快だという反応だ。まだ市場に投入してもいない製品を見ることもなく、事前に市場の競争構図を揺らそうという意図であるだけだという話だ。
サムスン電子の関係者は、「ナノセル技術は名前からして、サムスン電子のナノクリスタル技術を模した感じがする」とし、「2015年の後半に出荷した製品と、技術と原理が類似している」と語る。 LGディスプレイが中国のテレビメーカーと手を握って市場を拡大しようとする目的のために押している技術ではあるが、ナノ（nano／10億分の1メートル）と呼ばれることもパネルを覆う塗布液がナノ単位であるからだという説明だ。サムスン電子の関係者は「ナノセル技術は光を吸収する方式だから、ハイダイナミックレンジ（HDR）の時代には問題がありうる。例えば明るさを出すにはバックライトをさらに付ける必要があるため、電気代がさらにあがりうる」と付け加えた。
サムスンは「市中に出てきたナノセル製品を分析した結果、対応する価値がないと結論を既に下した」とし、「新製品が出てきたら市場で判断してくれるだろうと信じている」と語った。このように、サムスンとLGがテレビ市場をめぐり神経戦を行うのは、サムスン電子が今年に入って戦略をさっと変えたことも原因だという分析が出ている。昨年までテレビの画質を競ったサムスン電子が「これ以上の画質競争は意味がない」と、使いやすさに焦点を置く戦略に転換したためだ。
- 毎日経済_坡州＝ソン・ソンフン記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2017-03-19 22:06:05
