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△写真=ハンファグループの太陽光発電の生産基地であるハンファＱセルズ忠清北道鎮川工場で従業員が生産ラインを点検している。鎮川（ヂンチョン）工場は年間1.8ギガワット（GW）の高付加価値太陽電池を生産する。 [写真提供＝ハンファＱセルズ]
去る8日、忠清北道鎮川の山水（サンス）産業団地。ハンファＱセルズの太陽電池工場は17万平方メートル規模の巨大な威容を誇り、産業団地の一方を占めている。ここではサッカー場5面の大きさの生産棟のとなりに、従来の工場の2倍の大きさの第2工場を建設する工事が盛んだ。各種資材や土を積んだダンプが、休む間もなく工場用地を行き交う。 第2工場は10月に竣し、来年から商業生産に入る。来年の第1四半期から、2倍以上に増えた生産量が売上げとして入り始める。
来年に大々的な生産拡大を予告したハンファグループの、太陽光電池生産のメッカ「鎮川工場」第1工場の生産棟に入ると、7つのラインからどっと製品があふれ出る。鎮川工場で一日に生産されるセルのみで110万枚に達する。国内の産業全般に拡散している不況無気力症は、鎮川ではとうとう見られなかった。
鎮川工場では一般的な太陽光電池よりも電力生産量が8％さらに大きい高付加価値「クァンタムセル」を、年間1.8ギガワット（GW）分を生産している。 60万世帯が1年間使用できる量で、単一の工場では世界最大の規模だ。来年に第2工場が稼動に入ると、鎮川のセル生産量は最小でも2.8ギガワットに膨らむ。
ハンファＱセルズコリアのパク・インギュ運営管理パート課長は、「ギガワット単位で高効率セルを生産することができるのは、世界でも鎮川プラントが唯一だ」とし、「最近は米国の中小型発電の需要が急激に増えて、1日24時間、100％フル稼働体制に入った」と雰囲気を伝えた。来年に第2工場が建設されると、ハンファＱセルズの世界的なな生産能力も「量子ジャンプ（quantum jump）」する。現在、年間5ギガワットのモジュール（太陽電池を組み立てて作られた製品）の出荷量は最小でも7ギガワットに跳ね上がる。世界1位のモジュールメーカーである中国のジンコソーラー（Jinko Solar）の6.7ギガワットを超える水準だ。
当初、市場では米ドナルド・トランプ政府の「石炭発電優先政策」でハンファのソーラー事業は打撃を受けるだろうという展望が提起されたが、現場の雰囲気は違う。パク課長は「米国と日本で太陽光の底辺が拡大し、政府主導の大型入札事業で中小型発電所、住宅用モジュールなどに市場の流れが変化している」とし、「お客様が増えて営業網はむしろ増えた」と語る。
世界の太陽光発電市場の20％を占める米国の展望は予想よりも良好だ。今年で終わる予定だった太陽光設備の政府税額控除（ITC）が、2022年まで延長されたことが直接影響した。
鎮川工場の最大の強みは、自動化ラインと高付加価値製品の量産能力だ。材料の入庫から出荷までの全工程をロボットが任されており、工場内には人がほとんど見当たらない。 7つの生産ラインのコンピュータを見てみると、「現在2万3000枚のウェーハ（セル中間素材）が電極製造工程を経て、不良ウエハ5枚がリジェクト（廃棄）された」との報告が画面に浮かぶ。入庫段階からすべての材料にレーザーマークを付け、生産状態をリアルタイムで監視しているわけだ。廃棄率が高まった機器にはエンジニアがすぐさま投入され、生産性を再び向上させる。 6・7番ラインで工程が遅延するやいなや後続のウェハは自動的に脇のラインをさがし、待機時間なしで生産が行われる。
製品の効率性は物量で太陽光市場を牛耳っている中国企業が追い付くことが困難なレベルだ。一般的なセル変換効率（太陽エネルギーを電気に変える割合）は17～18％台だが、ハンファの製品は平均21.5％ではるかに高い。セルの背面にアルミニウム被膜を形成させて、光が電池内部に長くとどまるようにする核心技術を確保したためだ。これによってハンファ製品には中国などの一般的な製品に比べ、通常10～15％の価格プレミアムがつく。
2年前までは慢性営業赤字を出したハンファＱセルズは、最近の6四半期は連続で営業黒字（昨年第3四半期ベースの営業利益7240万ドル）を出した。ハンファＱセルズは23日（米国時間）、昨年の年間実績を発表する予定だ。国内非上場社のハンファＱセルズは、米国ナスダックに上場している。ハンファの関係者は「高付加価値モジュールの出荷などを土台に、今年は営業利益率8％前後を守ることを目標にしている」と語った。
ハンファＱセルズの鎮川工場フル稼働…米・日で太陽光発電の需要急増
■ 世界最大の太陽電池生産「ハンファＱセルズ」鎮川工場
去る8日、忠清北道鎮川の山水（サンス）産業団地。ハンファＱセルズの太陽電池工場は17万平方メートル規模の巨大な威容を誇り、産業団地の一方を占めている。ここではサッカー場5面の大きさの生産棟のとなりに、従来の工場の2倍の大きさの第2工場を建設する工事が盛んだ。各種資材や土を積んだダンプが、休む間もなく工場用地を行き交う。 第2工場は10月に竣し、来年から商業生産に入る。来年の第1四半期から、2倍以上に増えた生産量が売上げとして入り始める。
来年に大々的な生産拡大を予告したハンファグループの、太陽光電池生産のメッカ「鎮川工場」第1工場の生産棟に入ると、7つのラインからどっと製品があふれ出る。鎮川工場で一日に生産されるセルのみで110万枚に達する。国内の産業全般に拡散している不況無気力症は、鎮川ではとうとう見られなかった。
鎮川工場では一般的な太陽光電池よりも電力生産量が8％さらに大きい高付加価値「クァンタムセル」を、年間1.8ギガワット（GW）分を生産している。 60万世帯が1年間使用できる量で、単一の工場では世界最大の規模だ。来年に第2工場が稼動に入ると、鎮川のセル生産量は最小でも2.8ギガワットに膨らむ。
ハンファＱセルズコリアのパク・インギュ運営管理パート課長は、「ギガワット単位で高効率セルを生産することができるのは、世界でも鎮川プラントが唯一だ」とし、「最近は米国の中小型発電の需要が急激に増えて、1日24時間、100％フル稼働体制に入った」と雰囲気を伝えた。来年に第2工場が建設されると、ハンファＱセルズの世界的なな生産能力も「量子ジャンプ（quantum jump）」する。現在、年間5ギガワットのモジュール（太陽電池を組み立てて作られた製品）の出荷量は最小でも7ギガワットに跳ね上がる。世界1位のモジュールメーカーである中国のジンコソーラー（Jinko Solar）の6.7ギガワットを超える水準だ。
当初、市場では米ドナルド・トランプ政府の「石炭発電優先政策」でハンファのソーラー事業は打撃を受けるだろうという展望が提起されたが、現場の雰囲気は違う。パク課長は「米国と日本で太陽光の底辺が拡大し、政府主導の大型入札事業で中小型発電所、住宅用モジュールなどに市場の流れが変化している」とし、「お客様が増えて営業網はむしろ増えた」と語る。
世界の太陽光発電市場の20％を占める米国の展望は予想よりも良好だ。今年で終わる予定だった太陽光設備の政府税額控除（ITC）が、2022年まで延長されたことが直接影響した。
< ハンファＱセルズの太陽光製品の出荷 >
製品の効率性は物量で太陽光市場を牛耳っている中国企業が追い付くことが困難なレベルだ。一般的なセル変換効率（太陽エネルギーを電気に変える割合）は17～18％台だが、ハンファの製品は平均21.5％ではるかに高い。セルの背面にアルミニウム被膜を形成させて、光が電池内部に長くとどまるようにする核心技術を確保したためだ。これによってハンファ製品には中国などの一般的な製品に比べ、通常10～15％の価格プレミアムがつく。
2年前までは慢性営業赤字を出したハンファＱセルズは、最近の6四半期は連続で営業黒字（昨年第3四半期ベースの営業利益7240万ドル）を出した。ハンファＱセルズは23日（米国時間）、昨年の年間実績を発表する予定だ。国内非上場社のハンファＱセルズは、米国ナスダックに上場している。ハンファの関係者は「高付加価値モジュールの出荷などを土台に、今年は営業利益率8％前後を守ることを目標にしている」と語った。
- 毎日経済_鎮川＝キム・ヂョンファン記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2017-03-20 20:23:28
