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ロッテワールドタワー、500メートルの「空中」を歩く「ソウルスカイ」

■ ロッテワールドタワー、公式オープン前に全階層を公開 

  • ロッテワールドタワー、500メートルの「空中」を歩く「ソウルスカイ」
△写真=21日、ソウル市新川洞のロッテワールドタワーで開かれた「ロッテワールドタワーグランドオープニングプレスツアー」で、一人の出席者が展望台を見回している。高さ555メートルに達するロッテワールドタワーは最上階の展望台「ソウルスカイ」をはじめ、ホテルやオフィスなどで構成される国内最高層の建物で、来月3日にオープンする。 [イ・チュンウ記者]

高さ555メートルに達するロッテワールドタワーの最上階展望台「ソウルスカイ」118階。

「3、2、1...クリック」と、案内スタッフが無線ボタンを押すやいなや、478メートルの宙空に浮いた感じに気が遠くなった。厚さ45ミリの透明ガラスでできた「スカイデッキ」は、12ミリ厚の強化ガラスに加えて、10ミリ厚の合わせガラス3枚を重ねて作られた。ガラスの間に液状の分子をいっぱいに注入しておき、電流を通すとかすんでいたガラスが澄みわたり、一瞬ソウルの上空に浮かんだ気分を満喫することができる。

ロッテワールドタワーが1987年の事業地選定後、30年ぶりにいよいよベールを脱ぐ。

ロッテ物産は4月3日の公式オープンを控え、21日にソウルと大韓民国のランドマークとなるロッテワールドタワーを記者団に公開した。ロッテ物産のパク・ヒョンチョル代表は、「韓国はこれまで海外の有名なランドマークをベンチマークしたが、いまや世界は韓国の垂直複合都市ロッテワールドタワーをベンチマークすることになる」と自信をのぞかせた。

ロッテは、117~123階の展望台と6つ星クラスのシグニエルソウルホテル(SIGNIEL SEOUL HOTEL/76~101階)と、プライムオフィス(14~38階)もこの日に公開した。 79階建てのシグニエルソウルホテルの8884号に入ると、蚕室オリンピックや千戸大橋(チョノデギョ)をはじめ、漢江一帯の「リバービュー(river view)」が一目で見渡せる。アルプスの天然大理石で床と壁面を包んだバスタブからもソウル市内を見下ろすことができる。部屋とバスルームをガラスで仕上げ、客室のどのポイントからでも外の風景が展望できる。

ロッテの関係者は「シグニエルソウルホテルは世界で2番目に高い超高層ホテルで、235室の客室はすべてソウルのスカイラインと夜景を眺望できるように設計された」とし、「最低料金のデラックスルームは1泊65万ウォン、世界各国の国賓を迎える最上階のロイヤルスイートルームは2000万ウォン」だと説明した。

ロッテワールドタワーのプライムオフィス19階に既に入居したロッテ物産に入ると、まずキャビネットから先に目に入ってくる。従業員の固定席がなく、代わりに個人ロッカーにノートPCなどの私物を保管するシステムだ。ロッテワールドタワーの白眉はだんぜんソウルスカイだが、さいきん展望台直行の超高速エレベーター「スカイシャトル」が停止し、安全問題が浮き彫りになりもした。地下1・2階から117階まで移動するのに1分もかからず、ギネスワールドレコードに記録されたが、安全に対する不安感も存在する。チェ・ウォンギ ロッテワールドタワーソウルスカイ展望台部門長はこれに対し、「センサーのチューニング作業でちょっとしたエラーが起きて問題が発生した」とし、「公式オープンした後は問題はないだろう」と一蹴した。

この日のロッテ側は、タワーの安全性を重ねて強調した。ロッテワールドタワーを支えるベルトトラス(建物を包み込む鉄骨骨組み)などの技術で、昨年9月に発生した慶州強震よりも300倍強力な地震にも打ち克つことができ、秒速80メートルのスーパー台風も防げるように設計されたという。また超高層建築物の構造上、避難と退避が困難な点を克服しようと、20階ごとに総5ヶ所の避難安全区域を設置したし、すべての施設を不燃材料で作ったうえに火災時の煙を遮断する除煙設備システムも採用したと説明する。

ロッテグループはこの日、辛東彬(シン・ドンビン)ロッテ会長が近いうちにシグニエルレジデンスに入居すると明らかにした。シン会長は2015年、はやくにレジデンス入居を決めた状態だ。シグニエルレジデンスは総223世帯が入居する予定であり、分譲価格は階層によって差があるが、坪(3.3㎡)当たり7000万ウォン水準で策定されるものと見られるとロッテ側は付け加えた。

ロッテワールドタワーの公式オープンを記念して、来月2日にロッテワールドタワーで花火大会が開催される。午後9時から11分間に3万発の花火を打ち上げて、市民と和合するイベントを催行し、ランドマークの花火大会として位置づけするようにするという意味だ。

4兆2000億ウォンが投入されたロッテワールドタワーは、一日平均3500人の労働者が投入され建築された。生産誘発効果は2兆1000億ウォン、雇用誘発は2万1000人に達すると予想され、これによって創出される経済効果は年間約10兆ウォンと見られる。 2021年までに年平均500万人の海外観光客を呼び集めるだろうとロッテは予想した。

パク代表は「ロッテワールドタワーは企業活動を通じて祖国に貢献しようとした辛格浩(シン・ギョクホ)総括会長の願い、シン・ドンビン会長の竣工意志が結びついてできたプロジェクト」だとし、「収益性のない超高層プロジェクトが、公的次元ではなく民間企業主導で行われたケースは見当たらない」と強調した。
  • 毎日経済_キム・ユテ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-03-21 18:29:12




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