トップ > 数字経済 > 企業 > サムスン電子・SKハイニックス・LG電子のR&D投資比率、アップルこえる

サムスン電子・SKハイニックス・LG電子のR&D投資比率、アップルこえる


  • サムスン電子・SKハイニックス・LG電子のR&D投資比率、アップルこえる
サムスン電子、SKハイニックス、LG電子などの国内の情報技術(IT)企業の研究開発(研究開発)への投資性向は、グローバルIT恐竜のアップルよりも高いことが分かった。特に昨年、SKハイニックスの売上げに対する研究開発の割合は12.2%で、アップルの3倍に達した。

ただしIT以外の自動車や化学業種の研究開発は比較的低く、未来事業のための投資拡大が切実だという指摘が出ている。 5日、毎日経済新聞が最近公示した時価総額10兆ウォン以上の大企業17社(金融機関を除く)の事業報告書を分析した結果、昨年の研究開発投資総額は28兆5378億ウォンに達した。2015年の27兆9751億ウォンより2%増加した数字だ。

この数字の半分はサムスン電子から出たものだ。サムスン電子は昨年、半導体・家電・スマートフォン事業の研究開発で14兆7923億ウォンを使ったと公示した。売上高(201兆8667億ウォン)比で7.3%に達する。最近のアップルの売上げに対する研究開発の割合(2015年10月~2016年6月末)が4.4%であることを勘案すれば、研究開発に対する投資性向は強い方だ。

国内の大企業17社のうち、アップルの基準を超えたのは3社にとどまった。サムスン電子をはじめ、SKハイニックス、LG電子が7%を超えた。ただしサムスン電子は最近研究開発支出が減っており、「緊縮経営」が持続するのではないかという観測が出ている。

2014年に15兆3255億ウォンで頂点を記録したサムスン電子の研究開発投資は、2015年(14兆8487億ウォン)と昨年まで2年連続で減少した。電子業界の関係者は「サムスンは研究開発よりもすばやい技術確保の戦略として、買収・合併を通じた技術力強化という新しい戦略を前面に出している」とし、「昨年の自動車電装企業ハーマン社の買収が信号弾」だと述べた。全体の研究開発投資は、家電やスマートフォン事業投資の減少によって減ったが、主力業種である半導体投資はむしろ増やしている。サムスン電子の昨年の半導体に対する研究開発支出は3兆3000億ウォンで、2015年よりも11%増加した。

SKハイニックスは昨年、売上げ比の研究開発は12.2%に達し、調査対象企業の中で最も高かった。 研究開発支出は昨年、史上初めて2兆ウォンを越えた。昨年の営業利益が3兆2700億ウォンだったことを考慮すれば、利益の64%を研究開発書いているわけだ。SKハイニックスは今年、6兆9600億ウォンを設備投資に使うことにした。京畿道利川の次世代DRAM生産ラインと3次元(3D)NAND型フラッシュ事業に集中投入される。 NAND型フラッシュはスマートフォンやメモリカードに主に使われ、NAND型メモリを垂直に積み上げた3次元型メモリは仮想現実やビッグデータなどの大容量記憶装置に使用される。

昨年、LG電子は3兆8792億ウォンを研究開発に投資して、2015年(3兆8098億ウォン)よりも694億ウォン増やした。売上げに対する研究開発投資の割合は昨年、史上初めて7%に上がった。今年はモノのインターネット(IoT)、ビッグデータなどの「第4次産業革命」関連の投資を増やすという方針だ。

LGディスプレイはアップル水準の研究開発投資(売上高比4.3%)を示したが、投資額は2015年より7%減少した。

サムスンSDSも同じ期間に研究開発投資が9%減少し、ポスコも構造調整による投資の減少から9.5%も研究開発投資を減らした。造船・海運の景気下落にしたがって、現代重工業の研究開発投資も21.3%減少した。

業種別にみると、売上げに対する研究開発投資で起亜自動車(3.1%)が現代自動車(2.5%)を上回った。化粧品業界ではアモーレパシフィック(1.7%)の投資性向がLG生活健康(0.4%)よりも高いことが分かった。化学業種の「ライバル」であるLG化学(3.3%)とロッテケミカル(0.5%)は、研究開発投資で大きな格差を見せた。

このほかKT&G、サムスン物産、現代重工業は、昨年の売上げに対する研究開発の割合は1%にもならなかった。
  • 毎日経済_ムン・イロ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-04-05 19:58:21




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア