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ネイバー、AI秘書「Clova」12日に公開


ポータル間の人工知能競争で、ネイバーがひと足先を行っている。ライバルのカカオが追いかけているが、ネイバーに比べて2~3ヶ月ずつサービス開始が遅れている。

11日、ネイバーは音声認識人工知能サービスアプリケーション(アプリ)「Clova(クローバ)」を12日に公開すると発表した。公開されるサービスはベータ版ではあるが、7月にでも人工知能アプリサービスを公開するというカカオに比べると二ヶ月以上速いわけだ。

クローバはアプリをインストールした後、音声コマンドで動作する方式だ。スタンバイモードでもすぐさま音声で呼び出し可能なサムスン電子の「Bixby(ビクスビ)」やアップルの「Siri(シリ)」よりは利用するに多少不便だが、これらの企業に比べてデータの面で優れているためにじゅうぶん競争できるとネイバーは判断している。

クローバの最大の強みは知識検索だ。たとえば「大韓民国大統領は誰?」という質問に「ムン・ジェインです」という答えを出したり、「牛乳500ミリリットルあたりのカロリーはどのくらい?」という質問に「300カロリーです」という式の答えが可能だ。

データ構築が不十分なビクスビは現在、このような知識検索は不可能だ。 「大韓民国大統領を検索してくれ」という質問に、ポータルサイトの結果値全体をページに表示するというふうだ。 SKテレコムの人工知能サービス「NUGU(ヌグ)」は、インターネット百科事典のウィキペディアで検索した結果、全体を音声で読みあげる。

ネイバーの関係者は、「ネイバー知識人などの情報性質問と回答の膨大なデータベースを、人工知能に合わせて連動する作業を進めた」とし、「データが蓄積されるほどに、さらに正確な情報を伝えることができる」と語る。

今後、ネイバーは他のサービスを追加して、通勤時にネイバーマップを活用して会社への到着予想時刻を案内したり、ネイバー「papago(パパゴ)」を活用した通訳・翻訳サービスも可能になるだろうと期待している。

クローバアプリは12日のうちに、Android(Googleプレイ)とiOS(アプリストア)の両方でダウンロードできる。ネイバーの関係者は「承認の厳しいAppleからもすぐに許可が出た」とし、「AppleのiPhone利用者もベータサービスを利用できるだけに、さらに多くの利用者のデータを確保できるようになった」と語った。ネイバーは上半期に正式アプリをリリースして、夏には人工知能スピーカー「Wave(ウェィブ)」も公開する予定だ。

一方、カカオは来る7月に人工知能アプリをリリースして、スピーカー製品の出荷は第3四半期にでも可能になると思われる。

カカオのイム・ヂフン代表は、「カカオタクシーやメロン(MelOn)など、カカオのみが持つサービスを人工知能で世の中とつなぐことができる」とし、このようなスケジュールを公開した。ネイバーと比較すると1四半期ほど遅くなるわけだ。 1社の企業に収束されるデジタルサービスの特性を考慮すれば、このような出荷日程でカカオが人工知能分野で競争力を発揮できるかどうか、業界は注視している。
  • 毎日経済_オ・チャンヂョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-05-11 21:08:06




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