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数字経済 > 企業 > 現代自動車グループ、持株会社への転換を来週に決定
現代自動車グループは来週、持株会社体制への移行を骨子とする支配構造の改編を本格化する。文在寅(ムン・ヂェイン)大統領の出帆で、財閥改革の強化に先制的に対応するための布石だ。現代自動車グループの中核系列会社である現代自動車、起亜自動車、現代モービスが核心だ。
18日の財界と投資銀行(IB)業界によると、現代自動車グループは来週に理事会を開き、持株会社体制への転換をはっきりさせる予定だ。
現代自動車グループが採択する持株会社移行方式では、現代自動車、起亜自動車、現代モービス3社を、それぞれ系列会社の株式を保有する投資会社と事業会社に分けた後に、現代自動車の投資会社などの投資3社を合併し、持株会社として現代自動車ホールディングス(仮称)を発足させる案だ。
この事案に精通した関係者は、「財閥改革の時代の流れに合わせ、循環出資の輪を切るために電撃的に決断を下した」と語った。
現代自動車ホールディングスが発足した場合、現代自動車の3大核心系列会社が保有している子会社の循環出資株式は、そのまま現代自動車ホールディングスへ移ることで自然に循環出資が解消される。現代ホールディングスは現代自動車(持分率26.78%)をはじめ、起亜自動車、現代モービス、現代製鉄、現代建設、現代ウィア、現代ロテム、現代キャピタル、現代カード、現代ライフ生命保険、HMC投資証券、現代コマーシャルなどの核心系列会社を抱える、名実ともに持ち株会社として生まれ変わる。
現代自動車グループは、現代自動車ホールディングスの発足にほかに既存の有力持ち株会社移行のシナリオである、現代モービスの持株会社移行案も代案としてあげて最後まで悩んでいる。現代自動車グループは「現代モービス→現代自動車→起亜自動車→現代モービス」につながる循環出資構造を持っている。このうちの現代モービスを人的分割して、現代モービスホールディングスと現代モービス事業会社に分割する方式だ。この場合、オーナー一家が起亜自動車の保有する現代モービスホールディングスの株式を買収し、現代モービス事業会社は現代モービスホールディングスが買い入れることになる。現代自動車グループの支配構造は、「オーナー一家→現代モービスホールディングス→現代モービス→現代自動車→起亜自動車」として構成される。
いずれの方法でも、支配構造の改編が現実化するためには株主の同意が切実だ。現代自動車グループ3社の、大株主の持ち株比率は30%前後に過ぎないからだ。この日、現代自動車グループの3社の株価は支配構造改編の期待で3%を超える上昇を見せた。