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ソウル市中区のホテルに「LINEフレンズルーム」…海外観光客に人気


  • ソウル市中区のホテルに「LINEフレンズルーム」…海外観光客に人気
  • < ソウル市中区のゴールデンチューリップMホテルがネイバーと手を組んでオープンした「LINEフレンズルーム」 >

ネイバーのモバイルメッセンジャーサービス「LINE(ライン)」のキャラクターたちがホテルにまで進出し、グローバルに影響力を拡大している。LINEフレンズのキャラクターが、海外観光客の滞在するホテルの部屋を占領した。特にこのような部屋はサード(THAAD)報復の暴風にもかかわらず、海外観光客に人気の上限価格を突っ走り、LINEフレンズのキャラクターパワーを立証したという評価が出ている。

ネイバーと手を組んで国内初の「LINEフレンズルーム」を作ったホテルは、ソウル市中区に位置するゴールデンチューリップMホテルだ。

ゴールデンチューリップMホテルは、ソウル市内に観光客対象のホテルが大幅に増えただけに、他のホテルとの差別化で悩み始めた。特に核心顧客群である中国と日本など、外国からの観光客に魅力的なコンテンツをさがすところに力を注いだ。そんな中に誕生したアイデアが「LINEフレンズルーム」の開発だ。

LINEフレンズは、世界中で2億2000万人が使用しているモバイルメッセンジャー「LINE(ライン)」のグローバルキャラクターで、日本や中国などで大きな人気を得ている。ゴールデンチューリップMホテルの関係者は、「LINEフレンズのファンとホテルの顧客層がかなり重なるという点に着目して、ネイバーとのコラボレーションを考慮した」と話した。

両社は世界初のLINEのキャラクターで装飾されたホテルの部屋の開発に着手して、1月に初めてオープンした。ホテルの14階を完全にLINEのキャラクターだけで飾る実験を断行した。

ゴールデンチューリップMホテルの関係者は「ホテルの部屋は、他所に比べて顧客が相対的に長い時間滞在する場所という特性を活用して、単純にキャラクターを部屋に配置しておくのではなく、顧客がキャラクターを直接体験することができるように部屋を飾った」と語る。 14階をブラウンとコニーの2つのキャラクターを活用して、それぞれの部屋だけのストーリーを持つように客室を飾ったわけだ。

実際に、部屋に入るとそれこそLINEのキャラクターの世界だ。まずLINEのキャラクターで装飾された額縁、鏡、花瓶、クッション、ぬいぐるみ、ランプ、マグカップ、バスルームアメニティ、ブルートゥース・スピーカーなどが目に飛び込む。あるいはまた客室カードキーやメモパッドなど、目が行くところごとにLINEのキャラクターがいる。

このように差別化されたLINEフレンズルームは、当初から人気を集め始めた。特別な広報を行っていないにもかかわらず、SNSなどでうわさがひろがって予約が殺到し始めた。ゴールデンチューリップMホテル側は、「一般の部屋にくらべて料金は3倍近く高いが、空き部屋を見つけるのは難しいほどの人気を集めている」と語った。

サード報復の爆風まで退けた。サード配備に対する中国側の報復が本格化しつつ一般客室は予約率が30%以上も下落したが、LINEフレンズルームはそれに屈せずたえた。 3月中旬以降、中国の団体観光客の足は途切れたが、日本はもちろん東南アジアなど、LINEフレンズの人気が高い他地域の観光客が引き続き押し寄せたからだ。

ホテル関係者は「LINEフレンズルームの場合はサード事態の直後にちょっと予約率が低下したが、半月以内にすぐに正常なレベルに回復した」と語った。このように人気が着実に継続し、ゴールデンチューリップMホテル側はLINEフレンズルームを今後は3つの階層に拡大するという計画も持っている。

旅行業界では、LINEフレンズルームはキャラクターとホテルのコラボレーションの代表的な成功事例の一つだという評価が出ている。業界の関係者は、「ふつう旅行を計画する際は地域を定め、飛行機のチケット買った次にホテルを決めるのが一般的な順序」だとし、「しかしLINEフレンズルームはホテル自体が一つのデスティネーション(目的地)になりうる可能性を示している」と語った。
  • 毎日経済 ソン・イルソン記者 / 提供=ゴールデンチューリップMホテル | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-05-26 16:58:14




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