60~70代のあいだで浮上する「異色スポーツ」…活力も得て認知症も予防


隠退後、ソウル市新林洞(シルリムドン)に暮らすイ・スヌさん(仮名・74)。一週間に一回、近所の老人福祉会館で開かれる「スポーツスタッキング」の授業に出席し、楽しい時間を送ったりする。スポーツスタッキングは12個のコップをすばやく積んだり下ろしたりして記録を測るスポーツだが、「手で行う陸上競技」という別名があるほどスピードが重要だ。

最初は子供たちの遊びに過ぎなかったが、腕の動きはもちろん、集中力の向上にも役立つという事実が知られ、壮年層も楽しむスポーツとして発展した。イさんは「健康のために運動はするべきだけど膝が良くなくて悩んでいたが、スポーツスタッキングに夢中になった」とし、「手をめいっぱい使う運動なので、認知症の予防にも役立つだろう」とした。

スポーツ活動を楽しむ高年層である「アクティブシニア」が目に見えて増えて、聞きなれない名前の「ニュースポーツ」に対する関心も急増している。サッカー、野球、バスケットボール、バレーボールなどの、これまでよく知られてたスポーツ種目をより安全かつシンプルなものに改良したり、伝統的な遊びを現代に合わせて変えて、誰でも簡単に楽しめるようにしたスポーツが脚光を浴びている。

このようなニュースポーツはスポーツスタッキングだけでなく、「インディアカ」「スピードミントン」が代表的な種目としてあげられる。国内最大のオンラインモール「Gマーケット」によると、Gマーケットでは今年1~5月の60代のスポーツウェアとスポーツシューズの売上げは前年同期比で23%増加した。 20代の売上げの増加率(15%)よりもはるかに高い水準だ。特にこれらのアクティブシニアは、ニュースポーツ関連アイテムの購入に積極的なことが分かった。同じ期間の60代のニュースポーツ関連商品の購入伸び率は48%で、20代(27%)を圧倒した。 60歳以上が最も好むスポーツではスポーツスタッキングとインディアカがあげられるが、これら2種目の関連商品の売上げは前年比で15倍(1400%)増加した。

コップを積んで下すスポーツスタッキングは全国大会が開かれるほど、最近は高い人気を享受している。インディアカはバレーボールとバドミントンそして卓球の要素を組み合わせたスポーツで、羽の付いた専用ボールの「インディアカ」を6人制バレーボールのルールにもとづいて素手で打ってやりとりする方式で進行する。ホッケーと似た「フロアボール」とシルバー世代には特に人気が高い「ゲートボール」も、3倍以上(207%)に販売量が増加した。

このようにシニアが異色のスポーツに関心をもつ理由は、ニュースポーツが他の一般的な運動に比べてけがをする恐れが少ないからだ。ニュースポーツは通常のスポーツよりも相対的に静的なので、膝などの関節が良くない高齢者も気軽に楽しむことができる。

ニュースポーツが脳の発達と認知症の予防に役立つことが知られていることも、シニアの間で人気を集める背景だ。スポーツスタッキングは右脳と左脳の使用量を増加させ、目と手の連動に慣れると反応時間の向上や、反射的な反応時間の短縮に効果があることが研究を通じて明らかになった。

Gマーケットの関係者は「健康とともに趣味にもなるニュースポーツは、従来のスポーツに比べて学習が容易」だとし、「無理せず気軽に楽しめることができ、関心を持つシニア層は増加するものと見られる」と説明した。
  • 毎日経済 チェ・スンジン記者/パク・ウンジン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-06-25 06:27:07