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サムスン電子、「LEDスクリーン」で映画120年の歴史を変える


  • サムスン電子、「LEDスクリーン」で映画120年の歴史を変える
△写真=13日、ソウル市松坡区のロッテシネマワールドタワー店で、ロッテシネマのチャ・ウォンチョン代表、ヤン・ウソク監督、サムスン電子映像ディスプレイ事業部のキム・ヒョンソク部長(左から)らが、サムスン電子の劇場専用シネマLEDスクリーンの前でポーズを取っている。 [ハン・ヂュヒョン記者]

「今日(13日)は、映画産業の新たな技術革新が始まる日だ。エジソンが映写機で映画の誕生を発表して123年ぶりだ」。

13日、サムスン電子はソウル市蚕室(チャムシル)のロッテシネマワールドタワー8階スーパーS上映館で「シネマ発光ダイオード(LED)」を公開した。映写機でスクリーンに像を結ぶ方式ではなく、LEDをスクリーンに細かく打ち込んで映像を見せる新しい方式だ。

サムスン電子映像ディスプレイ事業部のキム・ヒョンソク部長(社長)は、「ディスプレイ技術力をもとに、世界初の映写機を必要としないシネマLEDスクリーンを商用化した」とし、「サムスン電子が映画の歴史に重要な変化を起こした」と語った。

サムスン電子はロッテシネマをはじめ、世界中のマルチプレックス映画館にシネマLEDスクリーンを普及させる計画だ。 2020年までに世界のスクリーンの10%を占めるという積極的な目標も提示した。キム・ヒョンソク部長は「シネマLEDは画面の明るさやコントラストなど、映写機の限界を革新的に克服したスクリーン」だと付け加えた。サムスン電子は今年の3月、米国ラスベガスで世界初の劇場専用のLEDスクリーンをデモした。

これに先立って昨年末、ロッテシネマと協力して横10.3メートルと縦5.4メートルサイズの、映画に最適化した超高画質4K(4096×2160)解像度の常設LEDスクリーンを設置する案について議論を開始した。現在、映画館では高精細(HD)が平均だが、この映画では超高解像度(UHD)クラスの映画を見ることができる。このために去る5月、映写機を除いた映画装備としては初めて、デジタルシネマの標準規格であるDCI(Digital Cinema Initiatives)認証も獲得した。色表現力(DCI-P3基準)を認められ、次世代の核心映像技術(HDR High Dynamic Range)にも対応する。このスクリーンが設置された映画館の観客は、コントラスト比が大幅に改善された鮮やかな画質のHDRコンテンツを楽しむことができる。

この日のイベントに招待された映画『弁護人』のヤン・ウソク監督は、「直接光源を利用して映像を見ることは、映画界の革新的な変化になるだろう」と評価した。

サムスン電子はスクリーンだけでなく、サムスンが今年初めに買収した米ハーマン社と協業して立体的なサウンドシステムを採用した。上映館はハーマンJBLスピーカーが設置され、ハーマンサウンドの専門家が直接チューニング作業を行った。サムスン電子は今後、シネマLED用スピーカーをハーマンと開発する予定だ。

サムスン電子のシネマLEDは、従来の映写機方式では画面上に複数の焦点を実現することが難しい点を改善した。

映写機に使用されるレンズと光の広がり現象による映像の歪みを正し、より鮮やかな映像を送り出すことができる。既存の映写機のランプでは不可能な、映画業界で使う明るさの単位で最大146fL(フィートランバート/foot-lambert)の明るさで、暗い部屋のほかに明るい場所でも上映が可能だ。この映画館は従来の映写機方式よりも10倍以上の明るさのために、暗い部屋ではなく明るい環境でも上映することができる。映画はもちろん、企業のプレゼンテーションなどの多様なイベントにも活用することができる。

サムスン電子は、今回のプロジェクトのためにフォックスとユニバーサルスタジオなどの主要映画製作会社との共同研究を進め、今後はHDRコンテンツの拡大のためのコラボレーションを強化する。

この上映館では14日から『スパイダーマン:ホームカミング』とアニメ『カー3』が上映される。 8月までに運営されるイベント期間は、これまでの映画と同じ料金だ。ロッテシネマは、イベント終了後は他の上映館よりも2000ウォンほど高い料金で上映館を運営する計画だ。
  • 毎日経済 イ・ドンイン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-07-14 08:41:59




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