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東部グループ、金俊起会長が辞任…後任に李瑾榮氏


21日、金俊起(キム・ジュンギ)東部グループ会長が電撃辞任した。常習セクハラ嫌疑で女性秘書から告訴されたという、警察の発表が行われて二日目の出来事だだ。キム・ジュンギ会長はこの日、立場表明を行って「私の個人的問題で会社の荷物になってはいけないと考えて、今日東部グループ会長と系列会社の代表取締役から退きたい」と明かした。キム会長は続けて「最近、私に関する事件で物議をかもしたことについて謝罪する。特に株主、顧客、そして東部グループ従業員の皆さんに深く謝罪申し上げる」と付け加えた。

東部グループはこの日、キム会長の後任として金融監督委員長を務めた李瑾榮(イ・グニョン)東部火災顧問(80)を選任した。李新任会長は行政考試6期出身で、国税庁調査局長や財務部税制室長などの公職を経て産業銀行(サノブウネン)総裁、金融監督委員長兼金融監督院長などを務めた。東部グループとは2008年、東部メタルと東部生命の社外取締役を務めたことで縁を結んだ。東部グループは「今後、キム・ジュンギ会長の辞任にともなうグループ内の混乱を収拾して経営を刷新していく」と伝えた。東部グループは今後、李会長を中心に系列会社別に専門経営者による自律責任経営が行われる見通しだ。

キム会長の息子である金南豪(キム・ナモ)常務がすぐさま正面に乗り出すことはないと思われる。東部グループ関係者は、「すでにキム・ナモ常務は東部グループの筆頭株主であるため、追加の経営権継承作業が必要でもない状況だ」としながら、「現在担当している東部金融研究所経営企画チームの役員の役割を忠実に果たす予定だ」と説明した。キム・ナモ常務は製造会社を支配している(株)東部の株式を18.59%、金融系列会社の持株会社格である東部火災の株式を9.01%保有している。それぞれ12.37%と5.94%を持っているキム・ジュンギ会長よりも持分が多い。

東部グループは2000年代半ばに金融や半導体など31の系列会社を抱える、財界で第17位の企業に成長した。しかし2013年から大々的な構造調整に突入した。

東部グループの母体である東部建設までが法廷管理を申請するほど、骨を削る構造調整が行われた。この過程で、キム・ジュンギ会長は債権団の要求で東部製鉄と東部ファーム韓農などの系列会社を売ることにした。売りに出した東部ハイテクは最近の半導体好況に支えられて黒字を出しているが、東部大宇電子は財務的投資家が見つからずに苦労している。

キム・ジュンギ会長は最近、グループ名を変更する案まで推進するほど雰囲気の刷新に注力した。東部グループの経営権防御をはじめとする懸案事項を陣頭指揮しなければならないキム会長のとつぜんの辞任で、大きく混乱する雰囲気だ。
  • 毎日経済 ソン・ソンフン記者/イ・ドンイン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-09-22 09:44:41




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