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供給不足でDRAM値上がりか…半導体、第4四半期も期待


来年もDRAMの供給不足状況が続くだろうという、市場調査会社の見通しが出た。各主要企業は年末まで増産計画を発表し、やや停滞したDRAM価格が最近になって再び揺れだした。増産を超える需要の動きが感知されるからだ。

22日、市場調査会社の DRAMeXchange(DRAMエクスチェンジ)によると、来年のDRAMの供給は当初の予想よりも低い、年間19.6%の増加にとどまると予想される。一方、来年度のDRAM需要は20.6%増加すると予想した。供給が需要に追いつかないというわけだ。

DRAMエクスチェンジは、「スマートフォンのメモリストレージの増加と、サーバーとデータセンター市場の確実な需要は、来年度のDRAMの全体的需要を引き上げるだろう」と明らかにした。新規生産設備が建設されてはいるが、はやくても2019年になって稼働するので、供給がひっぱくした状況は続くだろうという指摘だ。増加率19.6%は、ここ何年かのあいだで最も低いものだ。

このように増加率が低い理由は、DRAMメーカーが来年度の設備投資(CAPEX)を保守的に執行しようとしているからだと、DRAMエクスチェンジは指摘した。 DRAMメモリー市場はサムスン電子とSKハイニックス、米マイクロン社の3社による事実上の寡占構造だが、これら3社すべてが来年の設備投資を大幅には増やさないというわけだ。

これまでメモリー半導体の成長を導いたPCとスマートフォン市場は鈍化したが、搭載されるメモリの需要は着実に高まっている。

特に今年の上半期に多少不振だったモバイルDRAMの需要は、下半期に入ってスマートフォン製造会社のフラッグシップモデルの発売をきっかけによみがえる雰囲気だ。下半期に発売されるスマートフォンにも、PCに匹敵する8GB(ギガバイト)ものDRAMが搭載され、需要に火がついている。モバイルDRAMに多少ケチだったアップルも、今回は3GB DRAMを搭載した。動画や写真などの大容量コンテンツの使用が増え、DRAMは3GB以上、NAND型フラッシュメモリは64GBの製品が中心になっている。

スマートフォンの販売台数は5%増と停滞期を迎えているが、メモリチップの需要が回復し、メモリメーカーはスマートフォン1台ではなく2台が代替される状況を迎えている。

世界第1・2位のDRAMメーカーであるサムスン電子とSKハイニックスの業績見通しは明るい。今年の第3四半期に続き、第4四半期にも四半期史上最大の実績を更新する可能性が占われている。証券業界によると、サムスン電子は第3四半期の売上げと営業利益はそれぞれ62兆4000億ウォンと14兆2000億ウォンを記録し、前年比でそれぞれ30.5%と175%増加すると予想される。第4四半期には営業利益推定値が15兆ウォンを初めて突破するという予想も出ている。

SKハイニックスも今年の第3四半期は四半期史上で最大の実績である売上げ8兆900億ウォン、営業利益3兆8700億ウォンを記録するものと予想される。これは昨年の同じ期間よりも売上げは90.7%、営業利益は433%増加している。タイトな需給とともに価格高の流れが続き、第4四半期の業績も売上げ8兆6600億ウォンと営業利益4兆3300億ウォンで、前年同期比でそれぞれ61.6%と182%増加すると予想される。四半期史上最大の実績を立て続けに更新することになる。
  • 毎日経済_イ・ドンイン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-09-22 20:46:16




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