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北のリスクにも拘わらず…韓国の信用格付け、防御に成功


◆ 韓信用格付けAA-防御成功 ◆

  • 北のリスクにも拘わらず…韓国の信用格付け、防御に成功
世界3大格付け会社の一つであるフィッチ・レーティングスは12日、韓国の国家信用格付けを「AA-(安定)」に維持すると発表した。文在寅(ムン・ジェイン)政府の発足後、たびかさなる北韓(北朝鮮)の挑発を韓国経済のリスク要因として見ても、戦争勃発につながるものとしては見なかったからだ。

先月、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は中国と香港の信用格付けを、ムーディーズは英国の信用格付けを一段階ずつ下げたことに対し、韓国の信用格付けと見通しは維持されたことから金融市場には好材料になると思われる。

先月25日から3日のあいだ韓国政府と年次協議を行った後、この日に評価報告書を発表したフィッチは、「最近の韓半島の地政学的緊張の高まりを主な不安要因として、直接の武力衝突がなくても企業・消費者心理の悪化などに否定的な影響を与えることがありうる」と言いながらも、「しかし韓半島の地政学的リスクの高まりはこれまでと類似したパターンを見せており、新しいものではない」と分析した。

特に「韓半島で戦争は勃発しないと思われる」とし、「(北韓の)ミサイル試験発射と好戦的なレトリックは、実際の戦争可能性とは区別する必要がある」と指摘した。

フィッチは韓国経済が半導体の輸出好調に支えられ、今年の潜在成長率の水準である2.7%成長すると予測した。また3846億ウォンに達する外貨準備高と継続する経常収支の黒字など、対外健全性を良好に維持しているという点を肯定的に見た。

フィッチは、文在寅政府の経済政策の方向である雇用創出と所得主導の成長が内需を奮い起こすとにらんでおり、革新成長などの供給側面の政策は生産性を向上させることができると指摘した。また、政経分離と支配構造改善などの公正な経済政策も信用格付けに肯定的だと評価した。

またほかの世界3大格付け会社であるS&Pは先立って、北韓の第6次核実験(9月3日)の前の8月に韓国の信用格付けを「AA(安定)」に維持すると伝えた。 8月末に韓国政府との年次協議を終えたムーディーズは、近いうちに評価報告書を出すことが分かった。

国際通貨基金(IMF)と世界銀行(WB)の年次総会に出席するために米ワシントンDCを訪問中の金東兗(キム・ドンヨン)経済副総理兼企画財政部長官は現地で、3大格付け各社のグローバル統括担当者に会う予定だ。

国際金融と証券市場の専門家らは北韓の挑発リスクにもかかわらず、半導体を中心としたIT輸出の好況、今年の史上最高水準の外国人資金流入などにより、ムーディーズも現在の評価見通し(Aa2・安定)を下げることは難しいだろうという分析を行っている。

ただし、国家信用等級の維持をめぐっては過度に楽観してはならないという指摘が出ている。国民大学のソン・チヨン国際通商学教授は、「韓国経済が当面は大丈夫だというもので、今後も継続して大丈夫であることを保証するものではない。外国人投資家の立場では、韓国の対外支払い能力と信用力を示す財政健全性と経常収支が最も重要な要因なので、この部分を綿密に管理しなければならない」と話した。

一方でコスピは、外国人投資家が3日連続で買いを継続したことに支えられ、二日連続で史上最高記録を更新した。韓国取引所によるとコスピはこの日、前日比で16.60ポイント(0.68%)上がった2474.76で取引を終えた。コスピは前日にも2458.16まで上昇し、二ヶ月半ぶりに最高記録を破っていた。
  • 毎日経済 チョ・シヨン記者/チェ・ジェウォン記者/キム・セウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-10-13 07:24:23




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