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サムスン電子、クォン副会長が電撃勇退…人事刷新の信号弾


◆ サムスンの人事、前倒しなるか ◆

サムスン電子理事会の議長で事実上は「総帥代行」を担当している権五鉉(クォン・オヒョン)副会長(65・写真)は、経営の一線から退きたいと電撃宣言した。李健煕(イ・ゴニ)会長の病臥と李在鎔(イ・ジェヨン)副会長の拘束で、史上初の総帥不在の状況を経験しているサムスンの経営刷新が本格化する見通しだ。

サムスン電子は13日、「権五鉉副会長は半導体事業を統括する部品部門(DS)事業責任者から自ら辞退すると同時に、サムスン電子取締役会理事・議長職も任期が終わる2018年3月まで務め、再任しないことにした」と明らかにした。現在兼職している、サムスンディスプレイの代表理事も辞任することにした。

クォン副会長はこの日に辞任を発表し、「私の辞任はもうずいぶん前から悩んできたものであり、これ以上は先送りできないと判断した」とし、「急激に変化しているIT産業の属性を考えてみると、今まさに後輩の経営陣が乗り出して非常な覚悟で経営を刷新し、新しい出発をする時だと信じている」と話した。クォン副会長は「いま会社は厳しい状況に置かれている」とし、「幸いなことに最高の実績を出してはいるが、これは過去に行われた決断と投資の結実であるだけで、将来の流れを読んで新しい成長動力を見つけることは考えることもできないでいる」と憂慮した。

クォン副会長は近いうちにイ・ジェヨン副会長を含む理事陣に、辞退の決心を伝える予定だと明らかにした。サムスン電子の関係者は「今は実績が良いが、内部的に社長団人事が中断されて2年目で、血が循環しない感じがして組織に活力がなくなり、最高経営責任者として自ら勇退を決めたようだ」とし、「世界のIT業界で本人が最古参だと強調した点も、組織の変化と新たな挑戦のため、若い後輩たちに席をゆずるためにこのような勇退を決めたようだ」と説明した。

クォン副会長がイ・ジェヨン副会長をはじめとする理事会に後継者を推薦する計画だと明らかにしたことによって、本格的な社長団人事が断行される見通しだ。例年なら12月初めに実施される社長団をはじめとする役員の定期人事は、もう少し前倒しにされる見通しだ。これに加えて、クォン副会長の勇退で人事の幅もはるか大きくなり、大々的な世代交代が行われる可能性が高まった。クォン副会長の退陣によって、これまで「専門経営者三角体制」を構築してきた尹富根(ユン・ブグン)CE(家電)代表と申宗均(シン・ジョンギュン)IM(IT・モバイル)代表などの去就にも関心が集まっている。
  • 毎日経済 ソン・ソンフン記者、ムン・イロ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-10-13 22:10:53




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